群会議の話題

■群会議の話題≪第80号≫ [2009年 12月10日] 目次ページへ戻る

司令塔・調整役不在で迷走も、マニフェストから後退目立つ

■鳩山政権は、改革イメージに下支えられ、依然として「高い内閣支持率」ですが、最近はマニフエストの目玉政策も見直し対象になるなど、後退感をにじませるものとなっています。
■民主党は、保守二大政党制をめざし、都市部や大企業の労働者を基盤とする急進的構造改革とマイルドな軍事大国化(国連中心主義)推進の党で出発しました。しかし、小泉改革による国民生活破壊、地方の疲弊、格差と貧困問題の深刻化(ワーキングプアの増大)が進んだ08年参議院選挙を前に、「国民の生活が第一」(当時・小沢代表)を掲げ、自民党との「対決戦術」に転換(変貌)し、自公政権批判、構造改革批判の受け皿となり、08年参院選、09年都議選、衆院選で圧勝し、本格的政権交代を実現させました。
■鳩山政権は、前向きな政策も見られ、「これまでの『打倒対象』ではなく『利用可能』な政権の初めての登場」(二宮神戸大学教授)といえますが、国民・労働者の要求を反映した福祉国家的政策を推進する勢力と新自由主義(構造改革)をベースにした規制緩和、地方分権化、消費税増税に財源を求める勢力が共存しています。
 後期高齢者医療制度廃止の先送り、曖昧なままの労働者派遣法改正、手つかずの消えた年金、迷走する沖縄新基地問題、完全非公開にひょう変した官房機密費、日本郵政社長就任に続き人事院人事官に元高級官僚を任命するなど、『脱官僚依存』からの変節も印象づけています。
■行政刷新会議による「行政仕分け」は、無駄を開示する意味に大きいものがありますが、仕訳人に小泉・竹中路線のブレーンが入り、対象事業は初めに削減ありきで財務省主計官が説明する財務官僚依存、小泉・竹中路線の復権ともとれる内容になっています。
 官僚の天下りや税金の無駄使いの指摘もありますが、軍事費や思いやり予算、大型公共工事、高速道路無料化には手がつけられず、労働、医療、教育、科学、芸術分野をばっさりと切り、「人事が枯渇し、取り返しのつかない事態に陥る。将来に禍根残す」(野依良治氏・2001年ノーベル化学賞)、「財務省主導で、特別会計の埋蔵金は全然対象になっていない。もっとやるべき分野もある」(横路衆院議長)、「財務省ペース」(輿石参院議員会長)、「一時的人気取りのパフォーマンスで、小泉無責任政治と同じ」(平野元参議院議員)と予算減に現場からの反撃の声や民主党の中からも苦言が呈されています。
■私たち東京土建は、「民主党政権の積極部分(国民的要求・社会保障・福祉の拡充など)は後ろから後押しして実現させ、あいまいな部分(後期高齢者医療制度廃止、労働者派遣法改正など)は横で伴走して具体化させ、国家ビジョン、将来ビジョン(対等な日米関係、財源問題、ルールある経済社会)は前から引っ張るペースメーカーの役割」を果たしていきます。

広がる「格差と貧困」、23万人以上が年末年始の支援必要に

 厚生労働省は、完全失業者が11ヵ月連続で増加し、雇用保険の失業給付の終了に伴い「年末年始に支援が必要な人数は、23万人以上となる可能性がある」としています。
 また、厚労省が発表した2006年の相対的貧困率(低所得者の割合や経済格差を示し、国民の可処分所得の中央値の半分未満の人の割合であり、2006年は所得114万円未満≪給与収入188万8千円未満)が該当)は15.7%と03年の14.9%からさらに増加し、小泉構造改革による「貧困と格差の拡大」を浮き彫りにしました。貧困大国アメリカ (17.1%:OECD調査)に次ぐ最悪な状況です。
 日本の貧困率は、昨年末からの「派遣切り」「正社員切り」などの大量解雇と、多くの国民の収入減によって、現在はさらに悪化していると思われます。

年間実増めざしす年末拡大(各分会2.5%)にご協力ください

 年間実増めざす年末拡大の基本は、拡大目標2.5%・36人を基準に、大衆的な結集と結びつきを特段に重視して、そこを軸に対象者掘り起しをダイナミックにすすめることとします。

■各分会の目標
 芝 分会・4人、麻 布分会・3人、
 白 金分会・3人、新 橋分会・3人、
 大 島分会・1人、事業所分会・16人、
 直 属 ・6人、

■拡大集中期間の設定
 期間は11月20日〜12月20日とし、分会独自の統一行動を8日間設定することにします。

■行動の重点
●月間の新加入者への働きかけを強めます
 春・秋の月間など、今年の新加入者への接近と結集への働きかけを通して、未加入者紹介の訴えを強めます。とりわけ、事業所と野丁場の一人親方の加入者を対象に、従業員と仲間の紹介要請を徹底します。
●群を基礎に対象者掘り起こしと群1人の成果を
 分会執行委員会分への全群結集をかちとって、群での対象者掘り起しと「群一人拡大」徹底させます。新加入者を迎え入れた群には新加入者からの紹介を、月間で対象・成果があがらなかった群へは分会四役によるオルグ活動を強め、仕事仲間の紹介を要請します。
●業務利用と説得活動で定着対策を強めます
 どけん火災共済の取り組みとの結合をはじめ、一人親方や事業主の特別加入労災への加入、総合賠償責任保障保険(請負賠償)、労働災害総合保障保険(上乗せ保健)への加入など、組合業務の優位性、経費削減を武器に、未加入者の紹介運動と脱退予告者への説得活動を徹底させます。

春一番拡大運動と2010年の組織拡大の課題と計画

☆春一番拡大の基本と重点
 年間拡大の計画的推進の第一歩となる2010年「春一番拡大」をこれまで以上の取り組みに発展させ、年度前半での現勢回復をめざします。
 2010年の「春一番拡大」は、2009年春・秋の月間成功と7年連続での支部目標達成を確信に、各分会が12・1月の分会四役・分会執行委員会で2009年拡大総括と2010年の方針を練り上げ、1月から宣伝戦に打って出て、2〜3月を本番の行動期間に設定してすすめます。

■1〜3月春一番拡大の拡大と実増目標
目 標:1月組織人員の2.5%を目標に全力をあげ、現勢回復をめざします。
行動日:2・3月で8日間とします。
年初め:支部・分会での年間拡大方針の確立と拡大運動の学習、意思統一を強めます。
宣 伝:「春の拡大月間待ち」になることなく1月から実施します。

■推進の基本方針
◆分会は、年間拡大計画の基本に基づき、分会の年間計画と「春一番」拡大の目標と重点(意思統一や決起集会、大衆的な行事等)を方針化します。
◆分会拡大推進委員会(分会四役・分会執行委員などで構成)は、12〜1月中に、「学習と意思統一」を重点にした推進委員会を立ち上げ、年間拡大推進の土台を築きます。
◆1月下旬までに分会拡大推進委員を対象にした「活動者会議」を開催し方針を徹底させます。また、2月前半で分会出陣式を全群と若手・事業所・新加入を集めて成功させます。
◆行動計画 1月は大量宣伝(本部作成のポスティングチラシの活用)と事業所訪問(訪問タオルを活用した年始回り)を実施します。
◆本番行動 2〜3月で分会8日間を設定し、組合員訪問を徹底します。また、事業所に向けた「紹介活動」を昼間から強めます。

☆ 年 間 拡 大 計 画 の 基 本 方 針 ☆

 2010年の年間拡大計画は、年間目標を13%に据え、年間実増の確保と1500人支部実現の展望を築き、実現することをめざします。拡大目標の達成と1%以上の実増確保めざして、日常から分会・群主体の拡大運動を推進し、拡大と組織強化一体の取り組みとして前進させることをめざします。
 年間実増を確実にやりあげるためには、年間の拡大推進計画にもとづく拡大と実増目標に取り組みます。各分会が分会組織確立と一体化させた方針で、拡大目標の達成をめざすことになります。

当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力ください!

■消費税廃止各界連絡会の定例宣伝行動
総選挙の公約実現を前面に、消費税増税反対・庶民減税実施と後期高齢者医療制度廃止を中心課題にして開催します。
[と き]12月24日(木)午後6時から1時間、
[ところ]JR田町駅三田口コンコース、
[参加要請]各分会3人、

■港原水協の宣伝行動
核兵器廃絶と非核の世界をめざし宣伝と署名行動に取り組みます。
[と き]12月15日(火)午後6時〜、[ところ]新橋SL前、[要 請]各分会3人、

■街頭「生活・労働相談」の開催
昨年末の「年越し派遣村」以降、2・3月に開催した街頭労働相談には、延べ20件を超える相談が寄せられています。年末を迎えるにあたり、街頭なんでも相談会を開催します。
[と き]12月16日(水)正午から午後8時まで(午前11時30分現地集合)、
[ところ]区立生涯学習センターバルーン前広場(旧桜田小学校跡地)、
[参加要請]各分会3人。(新橋駅頭での労働相談を知らせる宣伝行動に取り組みます) 、

知って、知らせて、得する、組合員のお知らせコーナー

■不況打開に向けて、全群で賃金討論を!
 群・分会会議での賃金討議を11月に続いて、実施します。不況を打開し、賃金引上げを勝つ取るため仲間の結集をめざし、従来の水準を大幅に上回る参加で活発な討論を組織し、仲間の「要求と実態集約」を徹底して行ないます。先月配布の資料を活用して下さい。討議については、賃金額だけの討論としないで、仲間の生活と仕事の状況を出し合えるようにしす。特に「一人ひとこと」欄への記入を重視します。

●2009年「餅つき」
[と き]12月27日(日)午前9時00分から、
[ところ]東京土建みなと会館
[参加要請]希望する組合員と家族

■前進座新春公演と土建友の会総会の案内
歌舞伎の伝統の祖とされる伝説の女性・阿国の生涯の話です。(公演終了後、前進座友の会総会)
[と き]2010年1月4日(月)午後1時開演、
[ところ]前進座劇場、
[演 目]出雲の阿国、
[観劇料]4,000円、懇親会参加費は3,000円

■福寿会の会員交流について
[と き]2月13日(土)
午前9時集合・出発(芝商店会入口)
[ところ]保田漁協「ばんや」での昼食とお風呂
[参加要請]福寿会の会員と配偶者(40人目標)
[参加費]3,000円/1人
(参加希望者は、会費を添えて、お申し込むください)

●2010年港支部旗開き
「2010年東京土建港支部旗びらき」を、役員・組合員・家族と区内友好団体及び港区長、港区選出の国会議員、都議会議員、区議会議員などの参加を要請し、交流・懇親の場として開催します。組合員・家族の皆さんと友好団体などとの懇親の場として開催します。
[と き]1月16日(土)午後6時30分開会、
[ところ]ホテルJALシティー田町 東京、
[参加要請]区内友好団体及び港区長、港区選出の議員のみなさんと組合員・家族
[会 費]組合員・家族(中学生以上の男女):7,000円、
新加入者(09年2月〜10年1月):5,000円、
[分会の集約]1月7日の執行委員会までに会費を添えて、お申し込みください。

■源泉徴収の年末調整実務
法人事業所や個人事業所(青色申告)を対象とした、源泉徴収の年末調整実務相談会。(要・予約)
[と き]12月17日(木)午前10時〜午後3時、
[ところ]東京土建みなと会館4階会議室、

■経営センター無料相談(要・電話予約)
12月22日(火)、1月27日(水)、
本部会館にて、午前10時〜正午まで、

●唐亀竜太書記の本採用が12月1日の中央執行委員会で承認されました。

●12月11日(金)は南部ブロック書記研修会のため、事務所を閉めさせていただきます。

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