■群会議の話題≪第89号≫ [2010年 9月10日] | 目次ページへ戻る |
菅民主党政権登場とその後の政治動向、私たちの要求■菅政権は、「強い経済、強い財政、強い社会保障を一体として実現する」をスローガンに掲げ、財政再建を最大の課題に、「国民の生活が第一」(需要サイド)より大企業(供給サイド)の産業競争力重視の成長戦略、社会保障・福祉重視から財政再建重視(消費税増税)、脱官僚から官僚と緊密一体となった政策運営、自立した外交、対等な日米関係から緊密な日米同盟へ深化をめざすなど、生活重視から「構造改革推進と日米同盟深化」(保守路線回帰)にカーブを切りました。■菅首相は消費税増税を掲げて参院選に臨み、国民の警戒と反発、首相自身の二転三転する説明に、民主党は惨敗を喫し、消費税増税、普天間移設、政治とカネ、2011年度予算編成など各政策問題でも行き詰まり、個人消費・内需の低迷によるGDP(国内総生産)の景気の減速懸念が高まり、アメリカ経済の減速感を背景とするドル安を反映した円高などの経済対策が遅れ、「菅首相のリーダーシップ不足に対する懸念が広がる」深刻な事態となっています。■民主党代表選は菅首相と小沢前幹事長の一騎討ちとなりました。民主党内には「労働・社会保障の改善など2009年の衆議院選挙でのマニフェスト各論を制作した反構造改革の中堅・若手の勢力」、「『脱官僚政治』『政治主導』『官邸主導』を掲げ規制緩和、地方主権化、消費税増税に財源を求める主要閣僚たちの新自由主義派(構造改革)の勢力」、「自民党の地盤を奪って民主党を利益誘導政治の拠点にしようとする小沢派の勢力」などの三つの勢力が共存、せめぎ合っています。■私たち東京土建は、民主党政権の積極的政策(国民的要求・社会保障・福祉の拡充など)の実現を求め、「外需から内需主導の景気回復」「地域建設産業政策の民主的転換」「『貧困』と『格差』拡大の構造改革(規制緩和や地域主権の名による地域切り捨て)ストップ」「消費税増税と大企業減税反対」「医療保険一元化から建設国保を守り育成する」ことを求めていきます。同時に、「日本経済の再生のためには内需拡大の景気回復を実現しならなければならない。この中心を担う建設産業」の立場から、建設不況打開へ、地域建設産業と建設労働者を守る建設産業政策を引き続き求めます。 完全失業率5.3%と4カ月連続悪化し、失業の長期化止まらず■6月の完全失業率は5.3%(前月比0.1%上昇)と4ヵ月連続で悪化し、有効求人倍率は0.52倍(前月比0.02%上昇)、正社員の有効求人倍率は0.28倍と厳しい雇用情勢が続き、失業も長期化しています。完全失業者数は349万人(失業期間が1年以上の人は前年同期比21万人増の118万人)に上り、非正規社員は1,743万人(前年比58万人増と2年連続で前年を上回る)、正社員は3,339万人(前年比81万人減と5期連続で前年を下回る)となり、正社員を削減し、労働力を非正規社員で補う動きが強まっています。 財界主導の「消費税増税の大連立」の危険が浮上 「消費税増税の大連立」の危険が、具体的な形で浮かび上ってきました。民主党と自民党が消費税増税の与野党協議に向かう背景には、日本経団連の「与野党が協調して消費税増税を含めた議論に着手すること」(経団連の米倉会長)求めた圧力があり、民主党は「秋口から議論を開始したい」(玄葉政調会長)と応じ、「税制の抜本改革は避けて通れない課題だ。(党政調での議論は)遅くとも9月中にはスタートさせる。年内には野党との協議を申し入れたい。」(民主党の城島政調会長代理)としています。 組合未加入の仕事仲間を紹介して下さい2010年秋の拡大月間は、港支部の9月1日現勢1355人(1月比45人減)を確信に、月間目標(5%・70人)の早期達成で1月現勢を早期に回復し、「2010年 年間実増の土台づくり」と「超過目標達成(6%)挑戦」を最重点目標とし、引き続き超過達成(月間6%と年間13%)に全力をあげ、支部最高現勢の実現と1500人支部の展望を築く月間とすることにします。未加入者の生き残りをかけた組合への期待の高まりと事業所拡大の新たな可能性の広がりを確信に、「不況の今こそ、東京土建」「13万の仲間が最大のメリット(宝)」「ワンストップ総合相談(日本一の助け合い制度と1万4千人の役員と500人の書記・職員が相談対応)」「明るく、楽しく、元気よく。そして仲良く」を合言葉に、チームプレーで励ましあい、競い合い、助け合って意気高く新しい峰を築きあげましょう。 全分会目標達成で1月現勢回復、1500人支部実現の展望を築こう!◆分会別の5%目標 ≪( )内は、6%目標≫ ◆統一行動日 群・分会の仲間に組合未加入の仲間の紹介をお願いしよう!(1)全群参加を徹底し、支部・分会総力戦のかまえを 東京都へのハガキ要請行動にご協力ください9月〜10月は東京都へのハガキ要請行動に取り組みます。医療費増嵩を含む現行水準確保と新たな補助制度の拡充にむけた重要な行動です。拡大月間の組合員訪問や事業所訪問とも結合し、組合員1人1シート・4枚(財務局関係2枚、福祉保健局関係2枚)の記入をめざします。来春の都知事選の関係で、予算編成が1カ月早まるため、9月を「重点月間」として、一気にハガキシートを集約する取り組みとします。10月は「補強月間」として、重点月間でもれた仲間の集約に集中します。 首都圏アスベスト訴訟の勝利をめざす200万署名にご協力下さいアスベスト200万署名は、約134万9,000筆が集約され、東京土建は30万1,000筆と大きく遅れ、支部は807筆に止まっています。取り組みの飛躍を起こすため、友好団体などへの一斉の署名申し入れと集約行動、9月からの組合員・家族向けの署名推進の取組みを強化し、11月には署名推進の集中期間を設定して取り組みます。各群に、署名用紙をお届けします。ご協力ください。 当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力ください!◆都議会開会日行動 |