■群会議の話題≪第97号≫ [2011年5月12日] | 目次ページへ戻る |
統一地方選は民主の敗退、菅首相の求心力低下■第17回統一地方選は、東日本大震災と福島原発事故という未曽有の危機が進行するなか、前半戦が4月10日(日)、後半戦が24日(日)投票で実施されました。東日本大震災の影響から、一部の選挙は延期され、各党、各候補が街頭演説などを自粛するなど、活発な政策論戦が回避され、「クラヤミ選挙」とも言える異例の選挙戦で、投票率は前半戦・後半戦とも過去最低になりました。■選挙結果は、民主党が首都圏で敗北するなど、退潮傾向が鮮明となりました。前半戦の民主、自民の対決型となった東京、北海道、三重の三知事選で民主は全敗し、41道府県議員選挙でも、民主党の公認・推薦候補が振るいませんでした。後半戦でも首都圏の自民党との対決型市区長選で全敗し、市区町村議員選挙でも立候補者の擁立は当初の目標の半分にとどまり、公認・推薦返上が相次ぎ各地で落選者が相次ぎました。■民主党の敗因は、尖閣諸島沖での漁船衝突や小沢一郎元代表の国会招致をめぐる優柔不断な対応や震災、原発事故での不手際に有権者が不信感を強めた結果などとみられます。■4月10日投票の東京都知事選挙は、大震災の影響を受け、自粛選挙となり、自民、公明党などの全面的な支援を受けた現職の石原都知事が、約260万票、得票率43%を得て四選を果たしました。一方、前宮崎県知事の東国原英夫氏は170万、民主党都議団が支援した渡辺美樹氏は101万、革新都政の会の小池あきら62万票でした。■民主党大敗の結果、首相の求心力が一段と低下し、『菅おろし』の封印が解けたため、民主党執行部の責任論に拍車がかかり、菅抜き大連立論に政局が再び動きだしました。小沢元代表は、2011年度第一次補正予算の成立を待って、菅降ろしへ一気に総力戦を仕掛ける構えです。一方、震災対応を「宿命」と位置付け、続投に執念を燃やす菅首相は、持久戦に持ち込もうとしています。両者の思惑は、(1)民主党両院総会での菅代表解任の緊急動議の可決、(2)菅内閣不信任案可決へ造反、(3)5月27、28日仏ド―ビルサミット自発的退陣(花道論)などがささやかれています。■後半国会は、東日本震災復旧のため、第一次補正予算の審議が5月2日に参院本会議で可決されました。菅政権は、そのような動きと並行して、大震災をよそに、消費税増税と社会保障改悪をめざす「構造改革」路線に動きだそうとしています。菅直人首相は「連休明けには、マクロ経済を含めた日本再生の全体の方向性を示したい」と述べ、一定所得以上の人の基礎年金減額、年金支給年齢引き上げ、保育や介護施設の基準緩和など、公的医療や介護保険の範囲縮小、社会保障削減策など社会保障全体の「改革案」として、税と社会保障の「一体改革」などについて6月を目途に指針をまとめる方針です。 震災復興に向け=第2次補正予算と消費税増税案 震災復興に向けて政府は、復興推進のための第2次補正予算の策定に着手し、財源の中心には「復興再生債」(10兆円以上)の発行を予定し、年金財源2.5兆円とともに「震災復興税」を口実に、第一段階で「再生債」償還の財源、第二段階として消費税増税≪1%で2.5兆円の増税≫の道筋を立てようとする動きがあります。 東日本大震災の復旧対策・被災者支援の基本◆被災地支援活動(人的支援) ◆◆組合員の実家等の被災に対するお見舞い金(「時限立法」)◆◆ 東日本大震災の被災者支援策として、組合員の実父母・養父母の死亡見舞金(共済金に2万円上乗せし3万円)、住宅災害見舞金(全壊<2/3以上>3万円)を給付(申請期限は、2012年4月末まで)します。 東日本大震災の長期支援のため「一人千円」の募金にご協力ください 東日本大震災は、長期の支援が考えられることから、多くの仲間からの協力をお願いします。 一般ボランティアでの活動を中心に、現地支援にあたります 活動内容は支援物資の仕分け・運搬、避難所支援、浸水家屋等の清掃などとなります。 未加入の仕事仲間を紹介してください!東日本大震災復興支援に力を尽くすとともに、建設不況打開と建設産業政策転換求め、仕事・賃金を改善させ、医療保険一元化から土建国保を守る確かな保障となる主体的力量(組織拡大・「数の力」)を構築します。心一つに「心機一転」「反転攻勢」の第一歩を踏み出しましょう。 建設産業の危機を打開し、建設国保を守り抜く、春の拡大月間の意義
どんな組織にとっても、新しい構成員を迎え入れることは存立の絶対条件です。私たちは、その「数の力」で要求の実現をめざす労働組合です。組織の規模が要求実現に直結します。 当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力下さい!◆国民大運動実行委員会主催 水曜日、正午集合 ◆核兵器の廃絶めざす港原水協の宣伝行動 ◆港各界連、消費税をなくす会などの宣伝行動 ◆比例定数削減反対」集会(実行委員会が主催) ◆「首都圏アスベスト訴訟」提訴3周年集会・デモ 6月5日は第34回住宅デーは自粛ムードではなく復興支援ムードで開催します 今年の住宅デーは、地域経済を委縮させる自粛ムードを乗り越え、従来通りの内容に復興支援を加えた取組として開催します。特に被災地の子供たちや高齢者等への支援募金を訴えます。 知って、知らせて、得する、組合員のお知らせコーナー◆大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟「全面救済を求める判決署名」 5月中心の取り組みです ◆ATEC建築士講習報告 ◆無料経営相談…要電話予約 ◆九条の会講演会 ◆「2011非核・平和をうたうつどい」への参加・協力 ◆衆参国会議員の比例定数削減に反対する署名 第57回大会で選出された支部役員です。今年一年間ともに奮闘しましょう!
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