群会議の話題

■群会議の話題≪第120号≫ [2013年04月10日]

目次ページへ戻る

ダンピング受注競争による下請や労働者へのシワ寄せ解消に向けて
国交省が公共工事設計労務単価の大幅引き上げ
末端の労働者にキチンと支払われることが課題

●厚労省が発表した2012年の「産業別・年間賃金総支給額」を見ると、男性労働者の賃金総支給額は、全産業平均で530万円ですが、建設業では392万円と相当低く、低賃金を嫌う若者の建設業離れで人手不足が進んでいます。実際、被災地の復興工事での人手不足は深刻です。
●建設業での若年入職者が減り、熟練工から若手への技能継承がされないままに技能労働者が減少していることで、近い将来、工事品質が低下し、災害対応やインフラの維持・更新にも支障が生じる、と心配されています。●ダンピング受注競争の激化が下請や労働者の低賃金・低単価を招いてきたことから、この間、全国建設労働組合総連合(全建総連)は、国や業界団体に対して「ダンピング受注を排除し、下請の重層化に歯止めをかけること」「建設労働者・職人・親方の賃金・単価を引き上げ、労働環境を改善すること」を求めてきました。●私たちの運動の成果により、国交省が3月29日に公表した2013年度の公共工事設計労務単価(公共工事の発注予定価格を決める時に使う職種ごとの賃金の基準)は、全国の51職種平均(単純平均)で前年度比15.1%増の18,996円、復興工事での人手不足が深刻となっている被災3県(岩手・宮城・福島)で21%増の19,373円と大幅に引き上げられました。4月以降の入札から適用されます。●国交省は、労務単価の引き上げと同時に、建設業団体と発注者団体(地方自治体と民間発注者)に対して、技能労働者に適正な賃金が支払われるよう求める異例の通知を出しました。●国交省が公共工事設計労務単価を大幅に引き上げたことについて、建設工業新聞は、「引き上げの裏には、恒常化している安値受注競争と決別し、労働者に適正な賃金を支払うよう業界側に訴える国交省の強いメッセージが込められている」としています。●「各社が様子見をしていたが、国が適正な賃金を支払うよう方針を示してくれたので、業界としても賃金水準確保に動きやすい」とする業界関係者もいますが、現場では「どうせ、下に降りてこない」との声があります。末端の技能労働者まで適正な賃金がキチンと支払われるよう、まずは、公共工事現場での設計労務単価にもとづいた賃金の支払いを実現させていくことが、私たちにとっての今後の大きな課題となります。

「一人親方化」の進行で、無権利状態の労働者急増の危機

◆企業の経費節減の手段として、常用労働者を切り離して一人親方(個人請負契約)にする傾向に、社会保険未加入対策(厚生年金保険・雇用保険・健康保険への加入徹底)が拍車をかけ、一人親方化の流れが加速しています。また、今後、消費税率が引き上げられれば、企業の節税対策(給与ではなく外注費とすれば、消費税の課税仕入れとして扱われ、企業の消費税負担が軽減される)として、一人親方化が一層進むことは明らかで、労働基準法の保護や厚生年金・雇用保険の適用をなど受けない「無権利状態」の労働者が急増する危機が迫っています。●安易に一人親方あつかいにされている人の「労働者性」の確立をめざして、組合で、「一人親方になった経過」についての事例を集めますので、該当する人は4月23日までに支部事務所にお知らせください。

〜仲間を増やし、組合を大きくして、仕事とくらしを守りましょう〜
4〜5月は春の組合員拡大月間です
組合未加入の仕事仲間をご紹介ください

●ダンピング受注の横行によるゼネコン・ハウスメーカーによる賃金・単価の切り下げで、私たちの暮らしは厳しく、若者の建設業離れも進んでいます。消費税の増税実施や、建設業への外国人労働者の流入を推し進める環太平洋経済連携協定(TPP)への参加の動きも強まっています。●このような状況の中、東京土建は、国や自治体、大手企業に対して、賃金・単価の引き上げや仕事確保などを求めています。また、消費税増税やTPP参加の動きを止めるため、声を上げています。●こうした運動の前進には、仲間の団結はもとより、「数は力」と言われるように組合を大きくすることが必要です。●東京土建は、組合員数を増やしながら、組合総合共済や東京土建国保など、組合員と家族の仕事とくらしを守る事業を拡充させてきました。このことからも、組合員を増やすことが大切な課題となっています。●4〜5月を特別月間として、組合員を増やす運動を推進しますので、建設業で働く組合未加入の人をご紹介ください。
【春の拡大月間の目標】
月間3%38人(3月の定例登録以後の雇用日加入12人の成果で、残り26人)の達成と、5%到達64人(春一番からの累計25人の成果で、残り39人)を目指し、春の月間終了時点(6月1日付現勢)で1月現勢(1,261人)を上回ることを最大の勝ち取り目標とします。分会ごとの目標は次のとおりです。
◆みなと分会=月間12人(残り11)
          5%到達20人(残り18)
◆事業所分会=月間25人(残り14)
          5%到達41人(残り18)
◆大 島分会=月間1人(残り1)
          5%到達3人(残り3)
【統一行動日の日程(基本5次10日間)】
第1次行動=4月16日(火)
第2次行動=4月23・24日(火・水)
第3次行動=5月8・9日(水・木)
第4次行動=5月15・16日(水・木)
第5次行動=5月22・23・24日(水・木・金)
※土日行動(いずれか1日以上)も計画してください

どけん火災共済・自動車共済の春の推進月間スタート

●「日本一安い掛金で充実保障」の「どけん火災共済」への加入(目標=13件の加入)と、「自動車共済」の見積もり運動(目標=13件の見積もり)を推進する「春の共済月間」に4〜6月で取り組みます。加入者には、クオカードを進呈しますので、未加入の人はこの機会に加入しましょう(火災共済の加入1件で500円相当、自動車共済の加入1件で1,000円相当)。●また、春の共済月間と連動して、すでに加入している人と春の共済推進月間中に加入する人を対象に、抽選(応募が必要)で「ビックカメラギフトカード(1万円分)」「東京湾ディナークルーズペア券」「ニューグリーンピア津南ペア宿泊券」などが当たる「どけん火災共済・加入ありがとうキャンペーン」も実施されますので、仲間に広く案内していくことにします。

6月9日は住宅デー 組合員・家族への参加・協力要請などの準備を進めよう!

●今年の第36回住宅デーは、6月9日(日)に区内2会場(白金一丁目児童遊園と芝浦のプラタナス公園)で開催します。住宅デーで、地域住民との信頼関係を強化し、地元建設従事者の地域への影響力を広げて、仕事確保の運動を前進させます。●住宅デーに向けて、(1)組合の組織強化に向けた後継者育成を念頭に入れての若手組合員に対する参加・協力要請、(2)分会による町会・自治会、商店会等への協力《ポスター掲示やチラシの回覧など》の申し入れ、(3)会場周辺でのチラシ配布や宣伝カーによる宣伝など来場者を増やす取り組みなどの準備を進めていくことにします。

当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力下さい!

1)第84回メーデー
[と き]5月1日(水)午前9時30分集合
[ところ]代々木公園(デモは、明治公園コース)
[参加要請]みなと分会63人
※事業所分会・直属の仲間にも参加を呼びかけます
※当日は、書記全員での参加のため、事務所を一日閉めさせて頂きます。デモは、宣伝カーのデコレーションと参加者全員がプラカードをもって行進することにします。
2)5・3憲法集会と銀座パレード
[とき]5月3日(金・祝)午後1時開会
[ところ]日比谷公会堂
[講演者]アイリーン・美緒子・スミスさんほか
[参加要請]みなと分会10人
3)区内共闘・友好団体との協働の取り組み
(1)麻布ヘリ基地撤去集会
[と き]4月18日(木)午後6時集合
[ところ]都立青山公園
[参加要請]みなと分会40人
※事業所分会・直属の仲間にも参加を呼びかけます
(2)働く仲間のみなと9条の会と港原水協の宣伝行動 
5月行動:9日(火)午後6時〜、浜松町駅北口、
[参加要請]分会12人の参加をお願いします
(3)港各界連・消費税をなくす会・港保協の宣伝行動 
4月行動:24日(水)午後6時〜、田町駅三田口
5月行動:24日(金)午後6時〜、田町駅三田口
[参加要請]分会12人の参加をお願いします
(4)第24回みなと健康まつり
[と き]5月26日(日)午前10時00分開会
[ところ]都立芝公園(みなと図書館となり)、
[企 画]無料住宅相談、焼きそばの模擬店、港支部女性の会バザー、
[要員要請]みなと分会8人(焼きそばの模擬店調
理と店員、当日の撤収作業のできる組合員)
[会場設営などの要員要請]
◆港区の「防災テント」の借り出し
[と き]5月24日(金)2時間程度、
[ところ]未定
[参加要請]みなと分会4人
◆前日準備(会場設営、テーブルの借り出しなど)
[と き]5月25日(土)午後1時集合
[ところ]都立芝公園集合
[参加要請]みなと分会8人
◆港区の「防災テント」の返却
[と き]5月27日(月)午前9時30分〜
[ところ]未定
[参加要請]みなと分会4人
※テントの搬入・搬出・前日設営は、肉体労働となります

知って・知らせて・トクするお知らせコーナー〜ご活用ください

(1)青年劇場の公演「田畑家の行方」
「釣りバカ日誌5・7」の脚本を手がけた高橋正圀さん作の喜劇です。
[公演期間]4月25日(木)〜5月3日(祝)
[ところ]紀伊国屋サザンシアター
[観劇料]一般3,500円/30歳以下2,000円(それぞれ支部援助1,000円含む)
(2)劇団銅鑼の公演「不思議の記憶」
[公演期間]5月1日(水)〜5月6日(月・休)
[ところ]劇団銅鑼アトリエ
[観劇料]一般3,000円/学生1,500円/親子券4,500円(それぞれ支部援助1,000円含む)
(3)みなと9条の会・新婦人港支部共催の催し
保多由子さん(メゾ・ソプラノ)のコンサートなどの催しです。支部でチケット10枚を購入しますので、希望者は支部事務所までご連絡ください。
[と き]5月3日(金・祝)午後3時30分開演
[ところ]麻布区民センターホール
(4)新藤兼人作品「一枚のハガキ」の区内上映会
[と き]5月11日(土)
1回目:午後1時30分開場、午後2時〜午後4時
2回目:午後5時30分開場、午後6時〜午後8時  
[ところ]高輪区民センター(白金高輪駅徒歩1分)
[料金]組合員とご家族を対象に前売り500円(支部援助500円含む)
5)前進座の5月国立劇場公演
「御浜御殿綱富卿」と「一本刀土俵入」の2本。
[統一観劇日]5月11日(土)午後4時開演
[と き]国立劇場・大劇場(三宅坂)
[観劇料]5,700円(友の会料金に支部援助1000円含む)

署名活動にご協力ください

庶民増税反対と社会保障拡充を求める署名活動を5月まで延長して取り組みますので、ご協力をお願いします

ページトップへ戻る