■群会議の話題≪第140号≫ [2014年12月12日] |
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勤労統計調査による実質賃金16ヵ月連続で前月を下回る 厚生労働省が発表した10月の毎月勤労統計調査(確報)によると、パートを含む労働者1人が受けとった現金給与総額(基本給や残業代、ボーナスなどの合計)は、前年の同じ月より0.5%多くなり、8カ月連続で改善しましたが、4月の消費税率8%への引き上げや円安による輸入物価の上昇もあって、賃金の伸びが物価上昇のペースに追いつかず、賃金から物価の伸びを差し引いた実質賃金指数は2.8%減り、昨年7月以来16カ月連続で前月を下回りました。 アメリカ軍辺野古移転反対の審判 基地建設反対派が圧勝辺野古基地建設が最大の争点となった沖縄県知事選挙(11月16日投開票)は、辺野古への基地移転反対を掲げて闘った翁長候補が10万票もの大差で圧勝し、建設容認候補を破りました。翁長氏が県知事に立候補したことに伴い同時に行われた那覇市長選挙(県知事選と同日の投開票)でも、基地移転反対の城間候補(前副市長)が容認候補をダブルスコア(過去最高得票数)で破って圧勝の初当選となりました。また、辞任や死亡に伴う3つの県議会補欠選挙でも2つの選挙区で自民党候補が基地建設反対候補に敗れるなど、沖縄県民の辺野古へのアメリカ軍基地移転反対、アメリカ軍基地の沖縄からの即時撤去、基地の無い平和な島の意思が明確に示されました。しかし菅官房長官は民意に背く傲慢な態度で辺野古基地建設工事を「粛々と進める」ことを表明しました。 株価は急騰しても景気後退は止まらずアベノミクスの正体は明らかに 日銀は10月末に量的緩和の追加策を発表し、年金積立金の運用を株式にあてる枠を大幅に拡大することが発表され、日経平均株価が1万7千円台へと急騰しました。失敗が濃厚となったアベノミクス神話をもう一度株価操作で演出し、12月の消費税再増税判断を後押しする危険な賭けを打ったものです。株価は上がっても実質賃金は円安による物価高のために15カ月連続で前年同月比マイナスを示し、勤労者の生活は悪化の一途をたどっています。11月の月例経済報告(経産省)では景気の基調判断を据え置き、雇用についても「有効求人倍率の上昇には一服感がみられる」と下方修正しています。 ゼネコン大手は、軒並み2014年度上半期の営業利益増加工事量の増加(都心再開発や東京五輪に向けた建設需要)と採算改善が進み、ゼネコン大手の利益拡大が鮮明となり、賃金・単価引上げの土壌は固まっています。4〜9月期の大成建設の連結営業利益は、150億円強と従来予想(80億円)を倍化する勢いで、清水建設の営業利益も予想を10億円上回り、前年同期の2.8倍の160億円、大林組は純利益を2.2倍の141億円と51億円の引き上げとなっています。 財務省へのハガキ要請にご協力下さい 東京土建国民健康保険組合(略称:東京土建国保)は、組合員のみなさんの保険料と「国と東京都からの補助金」で運営されています。国保組合の歳入の40.4%を占める国庫補助金は、土建国保を安定的に運営していくために欠かせないものです。国保組合への来年度補助金として、厚生労働省の概算要求は、前年度比37億1千万円増となる3,097億5千万円が盛り込まれましたが、財務省による査定作業で削減が求められる可能性もあります。財務省の来年度予算原案は12月末には出来上がるため、概算要求の満額確保をめざし、原案策定に間に合うよう、11月に続いて、12月をフォロー期間として、財務省へのハガキ要請行動に取り組みます。(財務省の来年度予算原案は12月末には確定する予定です。原案策定間に合わせるために、12月をフォロー期間として取り組みます)。 ◆本部主催「サッカー教室&ファミリーフットサル大会」[と き]2月1日(日)午前9時開場 消費税の増税阻止と平和憲法守る宣伝行動にご協力下さい 消費税増税の失敗は明確です。先送りではなく断念を迫る世論と運動に引き続き取り組みます。1988年12月24日は消費税法が強行採決された日です。毎月24日の宣伝行動にご協力下さい。 新年を実増で迎え、春一番拡大の準備を開始します 来年1月を1%実増で迎えるために、組合未加入の仕事仲間、知り合い、をご紹介下さい。今年最終盤の仲間作り、仲間の拡大行動に取り組みます。今月は、年間実増に向けた正念場を迎えています。12月当初人員は、前年比40人プラスで迎えていますが、11月の転入26人を除くと実質は14人の実増にとどまります。12月の脱退者数を最小限に食い止め、年末最後の拡大運動の成功で、新年を実増で迎えることにします。 知って知らせて得する組合員のお知らせコーナー◆港支部有志の「餅つき大会」 12月群会議の賃金討論で、賃金・労働条件の引上げをめざそう「要求と実態集約」は、各種交渉で相手に訴え、改善を迫る材料になります。賃金引上げと労働条件の改善は、建設産業での人材確保と建設職人、労働者の将来を明るいものにする、すべての関係者の共通の取り組みに発展しています。従来の水準を大幅に上回る参加で活発な討論を組織していきます。仲間の賃金と暮らし、仕事の実態が出し合えるようにします。 「年末統一募金」にご協力ください「国民救援会」「東京平和委員会」「東京都障害者団体」「港区労連」などの友好団体から組織強化と活動支援の年末募金の協力要請です。「募金袋」を各群にお届けしますので、ご協力をお願いします。
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