群会議の話題

■群会議の話題≪第141号≫ [2015年1月13日]

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2014年総選挙で自・公与党は3分の2を超える議席を獲得
民意をゆがめる小選挙区制

 衆議院選挙の「議席数」は小選挙区制で歪められていますので、「民意」を反映しているのは、衆議院比例区の「投票率」、「得票率」、「得票数」が一番民意を反映することになります。
 2012年と2014年の総選挙を比較すると下の表のようになり、「勝者」は共産党、「敗者」は維新と次世代ということになります。
 自民党は、投票率が戦後最低の52%と低いとはいえ、比例区の得票率(前回27%より5%アップで100万票を上積)は議席占有率よりも低い33%に留まり、総議席を減らしたことは勝利とはいえず、選挙(小選挙区)制度のおかげといえます。
 民主党は、比例区は前回よりも2.4%アップで18.3%となり少し回復したように見えますが、得票数は15万人増えただけ。「踏みとどまった」だけといえます。
 維新は、比例の得票率が20.3%から15.7%に、得票は400万票の減少で、議席数にかかわらず「敗北」といえます。
 公明党は得票率を2%アップしていますが、得票数はほぼ変わらずで「現状維持」です。
 共産党は得票率が2倍近く増加し、250万票を上積みし、「大勝利」といえます。
 社民党はほぼ同数を維持しています。
 次世代は、比例で2.6%の得票率で得票数141万票と、社民党程度の勢力を持っていますが、次世代は存在感を示せず、「大敗」となりました。
 小選挙区のおかげで自・公両党は議席3分の2を維持しましたが、国民世論との乖離(かいり)、ギャップは大きく、比例区の選挙結果から見れば国民の支持は圧倒的とは言えません。
 総選挙の結果、安倍首相は自信を深めて、10%への消費税値上げ前の2016年参議院選挙で衆議院同時選挙 (自民党単独3分の2を狙う) を視野に入れているとの観測もありますが、景気が悪くなったときには、政権が選挙に勝つことは困難です。今回、安倍首相は、消費税増税により景気悪化する中、10%引上げによる更なる悪化のぎりぎりの局面で、解散総選挙の賭けに打って出ました。2016年の参議院選挙は10%消費税アップ前です。安倍首相は2017年4月には必ず10%に引き上げると断言しています。

表 表

与党の2015年度税制改正は法人実効税率の3.29%の引き下げ

 自民、公明両党が決定した2015年度「税制改正大綱」では、法人実効税率(国税と地方税を合わせた税率=標準34.62%)を2015年度から2年間で3.29%(2016年度までの2年間で4,000億円の減税)引き下げて31.33%と大企業に大幅減税をすることを決定しました。さらに「大綱」は2015年度を初年度として、法人実効税率を「20%台まで引き下げることをめざす」と明記するとともに、全法人の99%を占める中小法人(資本金1億円以下)への課税については「幅広い観点から検討を行う」として、課税強化の方向を打ち出しました。消費税率10%への増税については2017年4月に景気条項を付けずに「確実に実施する」ことを求め、軽減税率については「導入をめざして」検討を進めるという曖昧な表現にとどまりました。

昨年末から、組合への加入問い合わせが増えています
組合未加入の仕事仲間・ご同業者などを組合にご紹介ください

 1月から3月は春一番拡大の本番の活動です。税金相談や労働保険年度更新、国保保険証の交換の時期とも重なり、仲間が組合の業務利用との接点を持ち、関心が寄せられる時期でもあります。
 組合の魅力を大いに語り広げ、組織拡大につなげることにします。
 事業所においては新規採用(新規雇用)が大きく見込められる時期でもあり、雇用者の組合加入を要請していくことにします。

(1)2.5%・33人目標で春一番にのぞみます
(2)行動日を設定して、全分会で行動しましょう
 1〜3月は春一番の本番行動として、組合員訪問・事業所訪問行動を中心に取り組みます。3ヶ月間で6日以上の統一行動日を設定します。
(3)大量宣伝
 社保未加入対策や一般社団法人登録での相談呼びかけ等で、本部がダイレクトメールの発送とポスティングチラシを作成する予定です。支部でも活用することにします。

知って知らせて得する組合員のお知らせコーナー

◆社会保障拡充・建設国保育成署名に1月からとりくみます
 東京土建と東京社保協の連名による『憲法をいかして安全・安心の医療・介護の実現を求める国会請願署名』を取り組みます。国保補助の見直しを含む医療分野の改悪法案が2015年通常国会に向けて社会保障審議会などで議論が進められています。1月から全組合員を対象に、組合員比2倍を目標として、組織内の署名運動に取り組むとともに、大衆運動として24日の宣伝行動の際にも積極的に取り組むことにします。
◆首都圏の高裁向け公正判決署名
 東京ルート高裁の3人の裁判官が全員変更(11月15日付)となりました。新しい署名用紙での緊急署名を緊急に集めて、新しい裁判官に提出していくことにします。
(1) 1月〜2月に組織配布で集約します。2月中に組織人員分回収を目標とします。
(2) 緊急に集めるため、支部で開催されるすべての組合の会議で署名を訴えて記載をお願いします。集まり次第、順次本部に集約し、波状的に高裁に届けることになります。
◆仲間の命と健康守る取り組み
 〜年度末(2015年3月)までに健診受診を〜
病気の予防、健康の維持には、早期発見・早期治療が欠かせません。東京土建国保では、年1回無料で「特定健診」を受診ができます(契約医療機関での受診の場合)。東京土建国保の特定健診は職業病対策(胸部レントゲンの再読影)にも対応していますので、積極的に受けましょう。
 また、契約医療機関以外で受診した場合でも、東京土建国保の特定健診の基本項目が含まれていれば、国保組合から補助が出ます(補助を受けるには、所定の申請書や健診結果表の提出が必要です)。2014年度目標「特定健診受診率55%」・「特定保健指導15%」の達成に向けて、群・分会・支部の役員を中心に、年度末まで(2015年3月末)に必ず受診するよう、組合員と家族に呼びかけていきます。
◆就業実態調査に関する提出書面について
 2015年は、東京土建国保組合に加入している組合員の就業実態調査があります。建設業に従事していることを証する書面としては、税務署の収受印が押された2014年度(平成26年度)の確定申告書(確定申告書B:職種欄に建設業での業種を記載する)の控え等、公的な証明書が求められます。2015年に就業実態調査があることを仲間に知らせ、支部の確定申告相談に結集するように呼びかけていきます。

当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力下さい!

◆建設アスベスト訴訟 第2陣の東京地裁
[と き]1月23日(金)9時30分〜
[ところ]東京地裁前集会
[参加要請]みなと分会から2人
◆建設アスベスト訴訟 東京ルートの東京高裁
[と き]2月25日(水)13時20分〜
[ところ]東京高裁前集会
[参加要請]みなと分会2人
◆「働く仲間のみなと9条の会」と核兵器廃絶をめざす港原水協の共同宣伝行動
2月行動 9日(月)午後6時〜、浜松町駅北口、
3月行動 9日(月)午後6時〜、新橋駅SL口、
4月行動 9日(木)午後6時〜、田町駅三田口、
5月行動 8日(金)午後6時〜、浜松町駅北口、
6月行動 9日(火)午後6時〜、新橋駅SL口、[参加要請]分会10人
◆消費税廃止港各界連・消費税をなくす会・港社会保障推進協議会の共同宣伝行動
1月行動23日(金)午後6時〜、新橋駅SL口、
2月行動24日(火)午後6時〜、田町駅三田口、
3月行動24日(火)午後6時〜、浜松町駅北口、
4月行動24日(金)午後6時〜、新橋駅SL口、
5月行動25日(月)午後6時〜、田町駅三田口、
6月行動24日(水)午後6時〜、浜松町駅北口、[参加要請]分会10人
◆国民春闘、春闘中央集会
[と き] 1月27日(火)午後6時30分〜、
[ところ]中野ゼロホール
[参加要請]みなと分会から15人
◆建設労働者春闘決起集会
[と き] 2月13日(金)正午(12時)開会
[ところ]日比谷野外音楽堂
[参加要請]みなと分会から26人
◆一人親方労災加入者年度更新説明会及総会
総会を兼ねて『一人親方労災保険制度説明会』開催
[と き]3月10日(火)午後7時00分開会、
[と き]3月12日(木)午前10時&午後7時
     会場:東京土建みなと会館3階会議室
◆2014(平成26)年度 確定申告対策
2月16日(月)、2月17日(火)、2月18日(水)、2月19日(木)、2月24日(火)、2月25日(水)、2月26日(木)※受付時間は午前10時〜午後4時
◆経営センターの「無料・経営相談」
[と き]1月29日(木)の午前10時から正午、[ところ]けんせつプラザ東京
◆前進座「稽古場見学&2014年度友の会総会」
[と き]2月1日(日)午後3時開会、
[ところ]吉祥寺前進座ビル
[参加費](交流会の参加費用は支部負担)

≪第61回港支部定期大会関係≫

◆大会準備委員選出と第1回準備委員会の開催
・大会準備委員長は清水弘之副執行委員長
・みなと分会から8人大会の準備委員の選出を。
[と き]1月20日(月)「財政部会」終了後に開催
[ところ]東京土建みなと会館3階会議室
[参加要請]大会準備委員

≪東京土建一般労働組合第68回定期大会代議員選挙告示≫

 第68回本部大会が3月15日(日)〜16日(月)の日程で熱海「後楽園ホテル」他で開催されることに伴い、本部大会「代議員」(議決権と選挙権を有する)の選挙を次のように実施します。
 本部大会代議員を希望する組合員の立候補を受け付けます。
◆本部大会代議員、補欠代議員の立候補の受付
 支部選挙管理委員会に届け出ることにします。
[と き]2月6日(金)午後7時00分〜7時30分、[ところ]東京土建みなと会館
[立候補者の資格]2015年2月分までの組合費等を納入していること。
◆本部大会代議員選出のスケジュール
2月 6日(金)本部大会代議員への立候補の受付
       (受付時間は、午後7時00分〜午後7時30分)
2月23日(月)不完全連記・直接無記名投票で実施。
        (投票時間は午後6時00分〜午後8時00分で即日開票)
【立候補者及び投票参加者の資格は、2014年2月分までの組合費が納入されていること】

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