参議院選挙の結果 与党は3分の2を獲得 野党共闘は前進
参議院選挙では、改憲勢力の台頭を阻み、格差と貧困を広げたアベノミクスからの転換が最大の争点となりましたが、安倍首相は、選挙が近づくにつれて改憲論を封印した「争点隠し戦術」に徹した結果、選挙結果は与党の自民、公明に加え、おおさか維新、日本のこころ、他の改憲賛成の無所属議員で改憲発議に必要な3分の2に到達し、すでに3分の2を占めている衆議院と合わせ、改憲発議が可能な条件が整いました。
しかし、野党4党(民進、共産、生活、社民)と市民運動が安保関連法廃止・改憲阻止、格差と貧困なくすことを正面に掲げて32ある一人区すべてに統一候補を立て11人が当選(前回は野党系が2人当選)し、野党共闘は足し算以上の相乗効果を生み出しました。今後の国政選挙でも野党候補を一本化する野党共闘に期待が高まっています。
東北と甲信越などの地域では、震災復興の遅れと農漁業を破壊するTPPの影響が指摘され、原発事故の福島と米軍基地の沖縄ではともに現職大臣を落選させ、野党候補が勝利しました。政権が進める政策に根強い反対意見が存在し、改憲問題や個別の課題でも、草の根の市民運動とともに、国民は白紙委任をしたわけではないことが証明されています。
改憲論議が一気に噴き出すも、国民世論は「急ぐべきでない」が多数
安倍首相は、秋の臨時国会から改憲論議の与野党間の合意形成に本腰を入れようとしています。当面は9条改憲を脇に置きつつ、幅広い賛同が得られる現実路線に軸足を置き、内容よりも実績づくりを優先する『改憲ありき』の姿勢を鮮明にしているが、首相の最大の目標が戦力不保持を規定した9条2項『改正』にあることは疑いありません。公明党の対応(現行憲法の条文に足りない部分を補う「加憲」が基本)が焦点となり、「合意形成のためには野党第1党の理解を含めて合意を図るべきだ」(山口代表)と民進党を巻き込んだ議論を求め、自民党と合意の道筋はついているとは言えません。
賃金・消費・雇用・設備投資のすべてで悪化、最賃わずか3%アップ
世帯(2人以上)当たりの費支出は28万1,827円と実質で前年同月比1.1%減少し、実態(うるう年効果で2月はプラスに転じましたが、28日でみると実態はマイナス)は9カ月連続の減少となり、賃金の下落が止まらず(5月の実質賃金は前年同月比0.3%減少)、消費が冷え込んでしまっています。消費者物価(総務省)も前年同期比0.4%下落し、3か月連続の減となります。首相は完全失業率が低下し雇用は改善していると主張しますが、正社員の有効求人倍率(求職者に対する求人の割合)は0.87倍と求職者が求人数を上回り、増えたのは非正規雇用だけです。アベノミクス後では、非正規が142万人も増大し、賃金総額は年間1兆6千億円削減されています。
2016年度の最低賃金は、過去最大の上げ幅となる加重平均で24円引き上げ、Aランク地域(千葉・東京・神奈川・愛知・大阪)は25円引き上げ、すべての都道府県で700円未満がなくなることになります。最低賃金の引き上げは、消費に直結する即効性のある経済政策ですが、わずかな引き上げ幅では効果は薄く、地域間格差は拡大するばかりとなり、社会保険料の減免や賃金助成などの本格的な中小企業支援についても議論が必要となっています。
地域間格差をなくし、企業間の公正な競争を担保するために、世界で当たり前の全国一律最低賃金制に踏みだすことも求められます。最低賃金は生活できる賃金=時給1,500円が必要です。
株価つり上げ政策に使われて年金積立金が5兆数千億円の大損
安倍政権が、株価つり上げをねらって年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の株式運用比率を倍増(国内外株式投資率を25%から50%)させた結果、厚労省に提出した財務諸表によると、2015年度の決算で5兆数千億円にのぼる巨額の運用損失を出したことが分かりました。
国保予算獲得のためのハガキ要請行動にご協力下さい
◆東京土建国民健康保険組合(略称:土建国保)は、組合員・家族のみなさんの保険料と「国と東京都からの補助金」で運営しています。東京土建国保の安定運営のためには歳入の約44%を占める補助金の確保が絶対に必要であり、国と都の補助金が減額されると私たちの保険料に直接影響します。土建国保を守るために、組合員と家族全員が参加する大衆的な運動となる『ハガキ要請行動』にご協力ください。
■組合員・家族のみなさんが、(私製)ハガキ=1人・1シート(4枚記載)に、予算確保を要請する言葉を書く、個人請願の取り組みとなります。
◆8月は、7月に続いて、厚労省の保険局長・審議官・国保課長・国保課長補佐あての「ハガキ要請行動」になります。
■ハガキは「私製ハガキ」となり、支部でまとめて投函しますので、ハガキを書いたら、役員や支部事務所にお届け下さい。締切は8月22日の分会長・書記長会議です。
知って知らせて得する組合員のお知らせコーナー
沖縄県東村高江でヘリパッド工事の強行に抗議と連帯の要請
新たな基地や軍事施設の建設に反対する沖縄県民の激励と基地建設をすすめる防衛省や沖縄防衛局への抗議のファックス行動にご協力ください。
◆「ヘリパッドいらない住民の会」への激励FAX
FAX番号:0980−51−2688
◆防衛省・沖縄防衛局長への抗議FAX・ハガキ要請
稲田朋美 防衛大臣:FAX 03-5269-3270
住所:〒162-8801新宿区市谷本村町5−1
中嶋浩一郎 沖縄防衛局長:FAX 098-921-8168
住所:〒904-0295中頭郡嘉手納町字嘉手納290番地9
◆池袋「平和通り商店街イベント」
[日 時]9月4日(日)午前10時〜午後3時
[内 容]工作教室・ミニ上棟式。
◆青年劇場 第115回公演「郡上の立百姓」
百姓たちの、誇りと尊厳をかけた闘いの物語。
[日 時]9月17〜25日:昼と夜の公演
[会 場]紀伊國屋ホール
[観劇料金]3,000円(東京土建団体割引と支部補助含む)
◆前進座85周年記念秋の公演「たいこどんどん」
秋の公演は井上ひさし作の「たいこどんどん」
[日 時]10月16日(日) 午後4時開演
[会 場]三越劇場
[観劇料金]3,000円(東京土建特別割引と支部補助含む)
◆耐震講習会
[日 時]9月16日(金) 午前10時〜午後4時
[会 場]台東区区民会館8階会議室(花戸川2-6-5)
[内 容](1)「東京都の耐震施策」
(2)「木造住宅の耐震補強の実務」
[主 催]東京都地域住宅生産者協議会(都住協)
[受講料]3,000円(テキスト代込み)
[持ち物](1)顔写真(3×4cm)を1枚、(2)筆記用具
◆第3回 都心部事業所セミナー
「建設キャリアアップシステム」の概要と展望[日 時]9月28日(水)午後2時開会
[会 場]けんせつプラザ5階会議室
[講 師]松岡守雄(建設キャリアアップシステム開発準備室)
◆日本高齢者大会in東京
(1)第1日目 学習講座・分科会・移動分科会
[日 時]8月28日(日)13時00分〜16時30分
[会 場]大正大学
(2)第2日目 全体会:鳥越俊太郎記念講演・他
[日 時]8月29日(月)10時00分〜13時00分
[会 場]東京国際フォーラム
[参加要請]希望者は支部迄お問い合わせ下さい
◆事務所の夏季休暇 8月13日(土)〜17日(水)は事務所を閉めさせていただきます。
◆全都書記決起集会 8月26日(金)は表記の会議のため、一日事務所を閉めさせて頂きます。
当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力下さい!
◆「憲法改悪阻止、戦争法廃止、憲法を生かして一人ひとりが豊かなくらしを」学習決起集会
[日 時]8月19日(金)午後7時00分開会
[会 場]日本教育会館ホール(最寄り駅:神保町駅)
[内 容]講演、講師:斉藤貴男氏(ジャーナリスト)
[要 請]四役・常任・執行委員、福寿会・女性の会役員、書記局
◆2016原水爆禁止世界大会?広島大会 報告集会
[と き]8月25日(木)午後6時30分開会、
[ところ]東京土建みなと会館 3階会議室、
[参加要請]原水禁世界大会参加者、
希望する組合員・家族
◆首都圏アスベスト訴訟 横浜地裁2陣第13回期日
[日 時]8月26日(金)午前9時〜、
[場 所]横浜地裁、
[参加要請]みなと分会2人
◆2016年港支部秋の活動者会議
[日 時]9月3日(土)午後2時00分開会
[会 場]東京土建みなと会館 3階会議室
[参加対象]支部のすべての役員
[テーマ]東京土建の65年の歴史に確信を持ち、
新たな前進をめざして
[出陣式]東京グランドホテル(午後5時30分開会)
6階レストラン「パンセ」(港区芝2-5-2)
◆東京都連主催「消費税増税阻止宣伝キャラバン」
[日 時]9月14日(水) 午後2時20分集合
[会 場]渋谷駅宮益坂口ビックカメラ前
[参加要請]みなと分会3人
◆首都圏アスベスト訴訟 横浜地裁2陣第14回期日
[日 時]9月15日(木)午前9時〜、
[場 所]横浜地裁、
[参加要請]みなと分会2人
◆首都圏アスベスト訴訟 東京地裁2陣第13回期日
[日 時]9月16日(金)午前9時〜、
[場 所]東京地裁、
[参加要請]みなと分会2人
◆9・22さようなら原発さようなら戦争大集会
[日 時]9月22日(木・祝)正午〜
[内 容]集会(トーク&ライブ)とパレード
[会 場]代々木公園B地区(野外ステージ)
[参加要請]みなと分会5人
◆「ドキュメンタリー映画上映会」(東京合同法律事務所主催)
ドキュメンタリー映画「不思議なクニの憲法」の上映会とブロードキャスターのピーター・バラカンさんのトークが予定されています。今一度、憲法を学び考える機会として、参加します。
[日 時]9月28日(水)午後6時00分開会、
[会 場]発明会館地下ホール(港区虎ノ門2-9-14 「虎ノ門駅」3番出口徒歩5分、「神谷町駅」4番出口徒歩6分)
◆「働く仲間のみなと9条の会」と核兵器廃絶をめざす「港原水協」の宣伝行動(分会10人のご協力を)
9月行動 9日(金)午後6時〜、田町駅三田口、
10月行動 7日(金)午後6時〜、浜松町駅北口、
11月行動 9日(水)午後6時〜、新橋駅SL口、
12月行動 8日(木)午後6時〜、田町駅芝浦口、
◆港各界連・消費税をなくす会・港社会保障推進協議会の宣伝行動(分会10人のご協力を)
8月行動 24日(水)午後6時〜、田町駅三田口、
9月行動 26日(月)午後6時〜、浜松町駅北口、
10月行動 24日(月)午後6時〜、新橋駅SL口、
11月行動 24日(木)午後6時〜、田町駅三田口、
12月行動 26日(月)午後6時〜、浜松町駅北口、
◆無料経営相談会
相談時間は1人1時間、午前10時から。お急ぎの場合は、個別にご相談ください。費用は無料。
[相談日]8月23日(火)、9月26日(月)、
[時 間]午前10時から1人1時間、
◆共済推進員学習会
共済を推進する仲間が、火災・地震共済等の制度を正しく理解し仲間に広げ、結びつきをつくることが推進運動にとって必要です。
秋の共済推進月間に向けた学習会を開催します。
[日 時]8月23日(火)午後7時開会
[会 場]東京土建みなと会館 3階会議室
[内 容]「仲間のつながりを活かした共済制度を、多くの仲間に知らせ広めよう!」〜待望の地震共済がセットバージョンアップした火災共済〜
(講師:平塚浩章どけん共済会常務理事/事務局長)
[参加対象]支部四役・常任・執行委員、共済推進委員、群長、群会計
「今月の講習会募集」「東京土建ATEC講習」は、別紙資料を参照してください。 |