総選挙結果は自民圧勝するも小選挙区制が民意とのズレ拡大
第48回総選挙は10月10日公示、22日投開票で実施され、自民・公明連立与党が選挙後の公認を含め313議席を獲得し、安倍晋三首相が政権を継続する結果となりました。森友・加計疑惑隠しや改憲・消費税の増税と使途などが問われた選挙戦でしたが、特徴は選挙期間中に内閣支持率が下降する中でも自民党が半数を確保していることです。安倍首相の続投望まず47%、望む37%を大きく上回り、今後も自民党中心の政権が続くのが良い37%、自民以外の政党に変るのが良い36%と拮抗し、国民世論と大きく乖離する選挙結果となり、与党が全面的な信任を得たとは言えません。
与党の圧勝要因は小選挙区制の弊害であり、政権批判票が分散し、野党の分散が与党側に有利に働いたものであり、自民党の得票率と議席占有率の差が歴然とし、比例では与党が半数に達せず、複数の野党候補が競合した選挙区で野党候補の得票を単純合算(朝日の試算)すると、3割超の63選挙区で勝敗が逆転します。
短期間の準備でリベラル護憲派が巻き返し、政権批判の受け皿となった、「立憲民主党」は、無党派層の3割以上を取り込むなど、下からの草の根民主主義的な政治姿勢、個人の尊重、護憲と格差是正などの主張が急速に国民に受け入れられ、選挙前の所属議員を3倍増にする大躍進を遂げ、共産・社民と併せて貴重な地歩を築きました。共産党は前回の躍進からは議席を大きく減少させましたが、自らの候補者を多数降ろして市民とともに野党共闘の構築と前進に貢献するとともに、学者・文化人、弁護士などとともに野党統一候補の応援演説に立ったのもかつてない特徴でした。
改憲への動きは急加速か 来年通常国会での発議も現実的に
与党と希望・維新などのいわゆる改憲勢力が衆院議席の8割以上を占めたことで、改憲連合の形成と改憲論議の加速が懸念され、首相が描く来年の通常国会での改憲発議と秋頃までの国民投票の現実性が高まってきました。但し改憲の項目とテンポでは与党内でもバラつきがみられ、国民の7割近くが「9条が戦後の平和の役に立った」とする世論を無視することは容易ではありません。
新しい議員へのアンケート(毎日)では、憲法9条への自衛隊明記に賛成は全体の54%と半数を超えましたが、発議に必要な衆院の3分の2(310人)には届かず、自民党以外では賛成が5割以下に止まり、9条変えることに「反対」は全体の24%を占め、カギを握る公明党は36%が「反対」、32%が無回答、自衛隊明記に賛成は21%でした。希望の党は自衛隊明記に賛成47%、反対39%と割れ、日本維新の会は無回答が73%、立憲民主党は9条変えるに反対が98%、共産と社民両党は全員が反対し、政権との対決姿勢を強めています。自衛隊明記にこだわる安部首相と慎重論に傾く公明党や改憲をめぐって溝がある野党の動きが今後のカギを握ることになります。与党内では、野党第一党(立憲民主党)との合意には拘らないとする安倍首相と合意形成を求める公明党との考え方の違いが浮き彫りになっています。
11月は財務省に向けたハガキ要請
財務省は12月下旬までに2018年度予算案を確定させます。仲間の努力で勝ち取った概算要求額2,962.5億円を減額させることなく満額確保し、現行補助水準を維持して国保組合の安定運営めざす、財務省に向けたハガキ要請行動に取り組みます。
11〜12月は、財務省に向けたハガキ要請になります。組合員・家族一人1シート(主計局長、主計局次長、主計官2名:ハガキ4枚)の記入を目標に取り組みます。ハガキ要請行動は、(1)憲法に基づく国の社会保障充実、(2)東京土建の業務や運動の前進の基盤となる東京土建国保の財政を安定させることを目的に、全組合員、家族に関わる運動です。「土建国保」の被保険者だけでなく、労働組合の運動として、組合員・家族の協力をお願いします。
≪はがき要請行動を取り組む3つの意義≫
(1) 厚労省・東京都の担当者は、「皆さんから頂いたハガキの切実な思いが、予算を付ける後押しになる」と発言しています。
(2) 国や都は国保組合への補助が義務づけられていません。厚労省、財務省・東京都へ届くはがきが少ないと国保組合を必要としている人が少ないと判断され、補助が削減される可能性があります。
(3) 財務省の新年度予算案についての考え方は、縮減、抑制です。私たちの声を「ハガキ」で届けることにより、予算を削減させない取り組みが求められています。権利は主張し続けていなければ、護ることが出来ません。
秋の拡大運動は15年連続で組合員拡大目標を達成!
みなと・事業所・大島の全分会で目標達成、青年部・福寿会・女性の会も目標達成!
みなと分会は、仲間のつながりを求めての加入や仲間の職人の雇用、仲間の紹介での加入などにより9人の加入で分会目標を達成。
事業所分会は、社会保険関係の整理と組合内事業所の新規採用などにより33人の新たな仲間を迎え、秋の月間目標と年間残目標を同時達成。
大島分会は、役員の奮闘により月間目標を達成。
みなと:245人(1月比▲10人)、事業所:837人(1月比▲3人)
大 島:59人(1月比▲4人)、直 属:85人(1月比▲3人)
秋の拡大月間は、秋の目標3.5%・44人を達成する成果となり15年連続となる月間支部目標を達成するとともに、全分会での月間目標も9年連続で達成することができました。青年部、福寿会、女性の会のすべての指標で目標も達成し、秋の拡大運動を成功裏に終了できました。奮闘されたすべての役員、組合員、家族の皆様にお礼申し上げます。
この秋の月間は、仲間への訪問、大量宣伝、ホームページからの問い合わせなど、今回の拡大月間の成果には間に合わなくても対象者を多く堀り起こすことができた月間でした。年末までの拡大運動は、年間拡大目標12・5%到達までの残目標11人(分会ごとの年間残目標は、みなと分会10人、事業所分会0人、大島分会4人)の達成と2018年1月現勢からの実増(2017年1月現勢1,246人+α)をめざすことになります。
引き続き、平日の昼・夜の訪問行動も実施し、年間増勢に挑戦することにします。
知って知らせて得する組合員へのお知らせコーナー
全国初となる高等裁判所でも勝利判決
神奈川ルート・東京高裁判決 高等裁判所での初となる建設アスベスト訴訟判決は、原告が唯一敗訴した横浜地裁判決を覆し、国とメーカー4社(エーアンドエーマテリアル・ニチアス・MMKら)に賠償を命じ、国の責任は動かしがたいものとなりました。企業責任の流れも強まり、被災原告75人のうち33人にメーカー責任を認め、一人親方・事業主についても7人を労働者として国の責任を認め、14人はメーカーの責任を認めることで救済しました。
新聞各紙が「本格救済」「司法の枠超えた救済」を主張 判決は多くの新聞・TVで報道され、「高等裁判所でも責任が認められた重みを真摯に受け止め、国と関連企業は本格救済に動くべきだ(朝日新聞)」「国も法廷に立つより抜本策を考え、解決する時期が来ている(東京新聞)」「司法の枠を超えた救済策なども検討するべきだ(読売新聞)」と救済を主張し、早期・全面解決に向けた世論の流れも大きなものとなりました。
「賃金討議」アンケートにご協力ください
11月〜12月、賃金討議に取り組みます。「東京都連2018年賃金・仕事・生活をめぐる討議資料」にもとづいてアンケート集約をします。集約結果を支部で取りまとめていきます。財務省宛の国保予算要求ハガキの取り組みと合わせ、全組合員宛に返信用封筒を入れて送付します。
[第1次締切]11月21日(火)
[最 終 締切]12月22日(金)
港支部「麻雀大会」の開催
[ と き ]12月3日(日)午後1時〜
[ 場 所 ]雀荘「絵里瀬(エリーゼ)」
港区芝5-14-7 白蘭ビル2F
[ 規 模 ] 20名目標(4〜5卓)、
[参加資格]福寿会会員と希望する組合員
[参 加 費] 無料
港支部 餅つき大会
「餅つき」終了後、「お疲れ様会」を開催し、仲間とのつながり強化を図ることにします。
[と き]12月23日(土) 午前9時30分集合
午前10時〜午後4時30分終了予定
[ところ]東京土建みなと会館
[参加費]無料
当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力下さい!
◆安倍9条改憲を許さない、森友・加計学園疑惑徹底追及、安倍内閣の退陣を要求する行動
主催:安倍9条改憲NO!全国市民アクション・戦争させない!9条壊すな!総がかり行動実行委員会
[日 時]11月19日(日)午後2時00分開始、
[会 場]参議院議員会館 前、
[要 請]支部3人
◆夏目漱石誕生150周年記念講演
漱石と戦争と題し、小森陽一東京大学大学院教授(九条の会事務局長)の記念講演※参加費は支部負担
[日 時]11月20日(月)午後6時30分開会、
[会 場]慶應義塾大学三田キャンパス北館ホール
[参加要請]希望する組合員・家族の皆さん
◆年末調整学習会と個別相談会、年末処理学習会
[と き]12月6日(水)
第1回目:午前10時、第2回目:午後7時
[場 所]東京土建みなと会館3F
◆全建総連総決起大会・対都予算要求行動
午前は、東京都への個人請願行動。午後は全建総連中央総決起大会です。
[日 時]11月22日(水)
午前:午前9時30分/新宿中央公園「水の広場」
午後:午前11時30分/日比谷公園大音楽堂
[参加要請]支部2%・25人
◆「働く仲間のみなと9条の会」と核兵器廃絶をめざす「港原水協」の共同宣伝行動
12月行動 8日(金)17時30分〜、田町駅芝浦口、
◆港各界連・消費税をなくす会・港社会保障推進協議会の共同宣伝行動
12月行動 25日(月)18時〜、浜松町駅北口、
◆経営相談会(要予約) 午前10時から1人1時間
[と き]12月13日(水)、2018年1月23日(火)
[場 所]けんせつプラザ東京 |