臨時国会閉幕 改正入管難民法、日欧EPAなど 悪法次々に強行
12月8日未明、与党は参議院本会議において、「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」(改定入管難民法)、日欧経済連携協定(EPA)など合わせて15法・承認の採決を次々に強行しました。
改定入管難民法は、「安価な労働力」を期待する経済界の要請に応じ、来年4月からの施行となりました。法は新たな在留資格として「特定技能」を設けるなどとしていますが、技能・知識の水準など具体的な中身の定めは法文化されておらず、受け入れ業種や規模など制度の詳細については政府に丸投げする欠陥法制です。政府が示した「特定技能1号」受入見込み人数のうち、45〜60%が技能実習生からの移行であり、賃金未払い、最低賃金法違反、労働基準法違反の横行など、技能実習生の劣悪な労働環境・人権侵害の温床である技能実習生制度を土台とした内容です。熟練した技能を持つ人材に限定した新たな在留資格「特定技能2号」では、在留期間の上限がなく家族帯同を認めるもので、事実上の移民政策です。
世界のGDPの約3割を占める巨大な自由貿易圏となる日欧EPAと、日欧戦略的パートナーシップ協定(SPA)も承認されたことで、酪農品をはじめ、農産物自由化による日本農業への打撃や、生命保険、共済への介入など国民生活に大きな影響を与えかねません。
水道事業の広域化や運営権の売却を推進し、水道の安全性への危惧や水道料金の値上げなどが懸念される水道法改定、法の目的から「漁業の民主化」を外し、沿岸漁業の漁業権に大資本の参入を許す漁業法改悪も成立。政府が新規に提出した法案すべてが成立し、臨時国会は閉幕しました。
国民世論の力が改憲を阻止 3000万署名の成功で憲法を守ろう
今臨時国会の所信表明演説で安倍首相は、憲法9条改憲について「憲法審査会において、政党が具体的な改正案を示す」「(改憲へ)国会議員の責任を果たしていこう」などと持論の改憲に執着。行政府の長が立法府に改憲論議を行うことを迫る主張は、首相の憲法尊重擁護義務も、立法・行政・司法の独立を定めた三権分立の原則も踏みにじる越権行為です。
一方で改憲に反対する国民世論の高まりを受けて野党は反発、与党公明党も改憲慎重論を唱えるなどの背景から、自民党は臨時国会での自民党改憲案4項目の提示と、改憲に向けた国民投票法改正案成立を見送りました。9条改憲を許さない国民的運動が、安倍政権を追い詰めた成果です。
安倍晋三首相は10日夜、臨時国会閉会を受けた記者会見で、昨年の憲法記念日に掲げた2020年の新憲法施行について「今も、その気持ちには変わりはない」と明言しました。来年は統一地方選や皇位継承、参院選などがあり、窮屈な政治日程の中、ますます強権的に改憲を推し進めることが危惧されます。来年7月の参議院選前、与党と維新など改憲派が衆参両院で発議可能な3分の2議席をもっている今のうちに、憲法審査会を経ずして規定(国会法68条の2)による衆院100人・参院50人の賛成で改憲原案提案〜発議を強行、参院選(場合によっては衆参ダブル選挙も)を挟んで国民投票を行うことも視野に入れているとの報道がされています。
改憲を阻止し平和を守るためには、圧倒的な9条守る世論と運動が必要です。組合は安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3000万署名)の取り組みをさらに前進させ、改憲反対の多数派世論を形成する運動を強化していきます。
年末拡大、春一番拡大、組織強化にご協力ください!
◆年末拡大と春一番拡大
秋の組合員拡大月間以降、雇用日加入と随時加入により事業所分会で5人が加入し、年間拡大率12%までの残目標は7人となりました。
来春の増勢と年間拡大目標の達成めざし、最後までの奮闘にご協力ください。
また来月から、春一番拡大運動を開始します。1月〜3月の間の目標拡大率を2019年1月現勢数の2.5%として取り組みますので、引き続きご協力をお願いします。
秋の月間で掘り起こした対象者は、この年末・年始での加入の有無を確認するとともに、仲間への訪問行動で新しい対象者を掘り起こすことにします。
◆新年度にむけて組織強化をはかります
年明けから年度末に向け、新年度に向けた組織確立・役員体制確立と、年末調整や確定申告相談、労働保険の年度更新、新年度保険証の交付会、建設キャリアアップシステム対策など、相談業務や実務が集中する時期となり、多くの組合員が事務所に結集します。組合の運動と業務の最繁忙期となりますが、事業所との結びつきや分会・群の仲間との結びつきを強める重要な時期でもあります。
組合員の信頼にこたえる実務と相談活動を軸に、対話を大きく広げて組織を強化していきます。
受けなきゃ損! 受診しましたか?健康診断
これが無料の受診券
健康診査受診券
東京土建国保に加入している組合員と、19歳以上の家族被保険者は、年度内1回無料で健康診断が受診できます。約1万円分程度の豊富な健診内容ですので、受けなきゃ損!ですよ。
また国からの補助金は、健診受診率によっても増減するので、土建国保の安定運営のためにも、家族揃って受診をお願いします。
「賃金討議」アンケート、アスベスト署名 社会保障拡充署名、統一募金
年末の取り組み
◆賃金・仕事と生活をめぐる討議資料
12月は、「2019年賃金・仕事と生活をめぐる討議資料」にもとづいてアンケート集約をします。頂いたアンケートは建設業界の低賃金構造、過酷な労働環境を変えるための資料として活用します。群・事業所単位で取りまとめ、組合へご返送ください。
◆建設アスベスト訴訟全面解決めざす2つの署名
建設アスベスト訴訟において国の責任を認める判決は、今年9月の大阪高裁判決で10回連続となり国の責任は明確になりました。今後審理は最高裁に移ることと、国会対策を強めるため、最高裁公正判決署名と国への全面解決要請署名に取り組みます。
◆社会保障拡充めざす2つの署名
来年から75歳以上の医療費窓口負担を2割に引き上げる議論が内閣府や財務省、厚労省で進んでいます。また区市町村国保料について、国保財政の都道府県単位化・法定外繰入の解消にともなって、年々引上げられています。
高齢者と低所得者への負担をこれ以上増やさないため、75歳以上の医療費負担の原則2割化に反対する請願署名と、高すぎる国保料の引下げを求める陳情署名に取り組みます。
◆「年末統一募金」へのご協力をお願いします
「国民救援会」「東京都障害者団体」「港区労連」「東京平和委員会」「東京原水協」など、友好団体の組織強化と活動支援の年末募金にご協力ください。
知って知らせて得する組合員へのお知らせコーナー
◆所得サポート保険
180日以上の労務不能で所得が減少した時に、1ヶ月最大5万円(最大5口まで)の給付を就労復帰できるまで、最長70歳に到達するまで受けられます。来年3月1日からの制度開始に向けて、案内を開始します。申込は64歳までです。
1969年1月1日以降生まれの組合員(49歳以下)には個別発送、事業所には納入明細書と一緒にチラシを発送します。
当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力下さい!
◆恒例! 餅つき大会
[とき]12月23日(日) 10:00〜16:30
[場所]東京土建みなと会館 [参加費]無料
◆日本の原発依存エネルギー政策のあり方を問う
[日時]12月18日(火)午後6時30分〜
[会場]平和と労働センター2階ホール
ステージ側前方(御茶ノ水駅下車)
[参加]支部1人(2号動員)
◆安倍9条改憲NO!全国市民アクションの取り組み
[日時]12月19日(水)午後6時30分
[会場]参議院会館前(予定)
[要請]支部3人(2号動員)
◆東京都連「新国立競技場」現場宣伝行動
[日時]12月20日(木) 午後4時〜午後6時
[参加対象]支部2人(2号動員)
◆2019年支部旗びらき(新春の集い)
[日時]2019年1月17日(木)午後6時開場、午後6時30分開会 [会場]乃木會館
[会費]3,000円
◆アスベスト東京2陣・第26回期日行動
[日時]2019年1月25日(金)午前9時20分 [場所]東京地裁前[参加]支部5人(1号動員)
[内容]地裁前集会→院内集会→議員要請
◆原発ゼロをめざす全国交流集会
[日時]2019年1月26日(土)午前10時30分
[会場]全日通霞が関ビル8階大会議室C
[参加]支部1人(1号動員)
◆2019年東京春闘総決起集会
[日時]2019年1月30日(水)
午後6時15分開場、午後7時開会
[会場]杉並公会堂大ホール(荻窪駅北口7分)
[参加対象]支部15人
◆建設労働者の未来をひらく2・6大集会(仮称)
[日時]2019年2月6日(木) 時間は午後を予定
[会場]ニッショーホール(日本消防会館)
[参加要請]支部7人(1号動員)
◆「健康教室」開催
[とき]2019年2月20日(水)午後6時〜
[場所]東京土建みなと会館3階
[参加資格]福寿会会員と希望する組合員
[参加費]無料
◆以下の行動はいすれも午後6時から、各分会10人の参加要請です!
◆安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3,000万人署名) 街頭宣伝行動
12月20日(木)、浜松町駅北口
2019年1月29日(火)、田町駅三田口
◆港各界連・消費税をなくす会・港社会保障推進協議会の共同宣伝行動
12月25日(火)、品川駅港南口⇒場所が変更になりました
2019年1月24日(木)、田町駅三田口
※宣伝場所は他団体の競合などで変更する時があります。
◆スケート&もぐもぐタイム
[とき]2月24日(日)
午後1時45分集合、午後2時〜午後4時
スケート後は食事つき!
[ところ]シチズンプラザ 新宿区高田馬場4-29-27
[参加対象]59歳以下の組合員と家族(同居の親族まで)
[参加費]大人:1,000円(中学生以上)、小学生以下無料
[申込締切]2019年2月8日(金)まで
事務所の冬期休暇
12月28日(金)午後5時を仕事納めとして、1月7日(月)午前9時より仕事始めとさせて頂きます。 |