1月16日(土)、東京土建港支部は2010年の旗開きをホテルJALシティー田町東京で開催し、来賓、組合員・家族など77人が参加しました。
来賓では東京土建本部と南部ブロックの各支部の代表、港区労連や港社会保障推進協議会などの友好団体の代表のほか、武井雅昭区長、海江田万里衆議院議員、大塚たかあき、来代勝彦両都議、日本共産党港区議団の皆さんが出席され、激励のあいさつがなされました。
石井正副執行委員長を司会にあいさつにたった堀部忠次執行委員長は「昨年は百年に一度といわれる不況の中、仕事の減少、賃金切り下げ倒産や雇用不安など多くの仲間が未曾有の苦境を強いられた一年でもありました。このような厳しい情勢のもとでとりくまれた組織拡大運動では全分会で春・秋の組合員拡大月間目標を達成し、年間目標も超過して達成することができました。今年は、港支部1500人の組織現勢を目指すとともに、国保制度の一元化を阻止し、仕事確保、賃金運動を活発に行い、大衆増税阻止や核兵器廃絶、平和の実現、貧困打開にむけ、組合員が一丸となって諸要求を実現しましょう。」と訴えました。
鏡開きの後は、城所勇副執行委員長の音頭で乾杯しました。
歓談の合間には前進座の女優さんによる華やかな舞のアトラクションもあり、開場はいっそう和やかな雰囲気に包まれました。
最後に「厳しい情勢を仲間の団結で切りひらこう」と園部滋副執行委員長の閉会のあいさつと「団結ガンバロー」を三唱して閉会しました。
1月21日、「区の社会福祉事業に活用してほしい」と支部は昨年の住宅デーや消費生活展の際に寄せられた募金を港区社会福祉協議会に寄付しました。
堀部忠次執行委員長を先頭に支部から6人が区長室を訪ね、武井区長に手渡しました。大木港区社会福祉協議会事務局長、安田保険福祉支援部長が立ち合いました。武井区長からは、堀部委員長に感謝状が贈呈されました。
その後の懇談の中で、「公契約条例」の検討を申し入れたところ、武井区長からは「大事なことだと思っている。野田市の制定も踏まえ、港区で何ができるか町内での検討を開始した。」旨の報告があり、引き続き懇談することが確認されました。
昨年12月1日から特定商取引法が改正されたことを受け、2月3日に支部会館で、坂勇一郎弁護士(日弁連消費者問題対策委員会副委員長)を講師に学習会を開催し、設計・工務店・大工・内装・電気・ガス・水道等の各職種28人が参加しました。
同法は、消費者トラブルが生じやすい特定商品(布団・宝石等)の訪問販売(業者事務所以外で契約を行うこと。消費者宅で契約を結ぶこと)や電話勧誘販売等に関して、業者側が守るべきルールやクーリングオフを定める法律です。後を絶たない悪徳業者に対し消費者保護強化を目的とする今回改正で、すべての商品・サービス(建設業含む)に対象が広げられました。
建設業においても、建築士・工務店・大工・内装・水道・ガス・電気・畳など消費者との直接取引を行う業種は多数あり、棚の修理を電話で頼まれ、契約を結ばずに修理を行う、という営業方法は、(修理の請負工事にあたって消費者との請負契約を業者事務所で締結していないため)訪問販売と見なされます。
また、訪問販売(消費者宅で契約を締結する販売方法)においては、消費者に契約締結後8日間のクーリングオク(無条件解約権)の権利が与えられます。業者側からすると、悪意をもった消費者によるクーリングオフ行使で、せっかく施工した工事や修理が無効にされることも憂慮されます。
業者側としては、今後、契約約款の明示、契約書の取り交わしを行うことなど、法に則した対応が求められます。
学習会では、参加した複数の水道設備工事業者から、「水漏れですぐ来てほしい、ということで、現場に飛んで修理する場合が多々あり、それが訪問販売と見なされ、クーリングオフの対象となったら、たまったものではない」「悪徳業者もいるし、消費者保護の趣旨も分かるが、今回の改正の内容は、業者の立場に立っていない面がある。法律の見直しをしてもらわないと困る」という声が上がりました。
これを受け、坂弁護士からは、「消費者保護強化の必要性があることも認識してもらいたいが、立法側が業者側のことまで思いを行きとどかせていない点があることは事実。業者が、クーリングオフの行使期間(8日間)経過を待って工事を行うということになれば、消費者の不利益になる場合がある。営業(仕事)のやり方について教えていただきたい」との発言がありました。
優れた技能と経験を有し、担当する現場や部署で優良な安全成績をあげた職長などを讃え、表彰する「平成21年度安全優良職長厚生労働大臣顕彰」を港支部の副委員長である園部滋さん(麻布分会・左官)が受賞しました。今回、建設業で受賞したのは全国で82人。
式典は1月14日、四谷区民ホールで開催され、細川厚生労働副大臣から顕彰状の授与がなされました。
園部さんは現場の安全について「無理はしないこと。経験や出来具合を見て、適正な人材を配置させること。不安要素は排除して仕事をするなど心がけています。」と語りました。