機関紙建設なんぶ

機関紙建設なんぶ2011年08月10日号

関心高く 質問とぎれず
 放射線の影響学ぶ

 

多くの課題で、東京土建港支部とも共闘する港区労働組合総連合(港区労連)などによる「7・20学習集会実行委員会」が、TBSの「朝ズバ」等での出演で知られる日本大学講師 ・野口邦和氏を講師に学習会を開催。この学習会の模様について、実行委員長をつとめた馬奈木弁護士よりご寄稿いただきました。

弁護士 馬奈木厳太郎さん

 

満席の会場 関心の高さがうかがえた

満席の会場 関心の高さがうかがえた

さる7月20日、放射線防護学がご専門の野口邦和先生をお招きして、「原発事故と放射能汚染 〜 私たちの生活への影響は?」と題する学習会を開催しました。
 台風6号の接近という悪条件のなか、主催者の予想を上回る約150名の方に参加していただきました。
 もともと今回の学習会は、福島第一原発事故以降、多くの方がいまも降り注ぐ放射性物質に大きな不安を抱いているのではないか、不安や疑問を払拭するためにも学習の機会をもつべきなのではないかという意識から始まったものです。そうした経緯もあって、港区にある各種団体に呼びかけ、実行委員会形式で学習会を企画することとなりました。私が属する東京合同法律事務所も実行委員に入りました。
 実行委員会では、一人でも多くの方に参加していただきたいとの思いから、できるかぎり呼びかけに力を入れました。港区内のすべての保育園と小中高の保護者会宛てにチラシを送付するとともに、児童館や保育園前でのチラシ配布、都営住宅での全戸配布、各種団体への要請などなど、実行委員の方々が、それぞれの条件のなかで精いっぱいやろうとの思いで取り組みに参加されました。約150名という参加は、そうした取り組みの成果だろうと思います。
 そうして、当日を迎えました。野口先生は、家畜のエサなどを通じた食品汚染が現実のものとなっていることから、まずこの話題からお話を始めました。関心が高いテーマでもあり、一気にお話に引き込まれました。その後、現在の非常事態のもとでの被ばく量の考え方や日常の生活のなかで気をつけるべきこと、通学や外出の際に注意すべきことなどを、様々なエピソードを交えてお話しされました。難解な用語を「がまん基準」など平易な言葉に置き換えられ、また具体的な場面を想定してのお話で、大変わかりやい内容でした。一時間という時間があっという間にすぎました。講演後には、質問の時間も設けましたが、3歳の子どもを育てているというお母さんをはじめ、質問が途切れることはなく、参加者の方の反応と関心の高さがうかがわれました。感想アンケートも、多くの方がびっしりと書いてくださいました。
 今後ですが、実行委員会では、学習会もふまえて、港区に対し、原発政策を抜本的に見直すよう国に働きかけ、「脱原発都市宣言」を行うよう求める署名活動に取り組んでいます(署名用紙は、東京合同法律事務所のサイトからダウンロードできます。ぜひご協力下さい。http://www.tokyo-godo.com/archives/2011/07/post_101.html)。あわせて、第二弾の学習会を開催できたらと計画しています。

労災による救済も 専門病院で受診を
 近藤直樹【労働対策部長・石工】

 

講演する藤井正實先生

講演する藤井正實先生

石工の私からしますと、石綿(アスベスト)を吸いこんでなる肺がんなどの病気より、石などの粉じんを吸いこんでおきる「じん肺」(呼吸機能が低下し、息切れ・痰・咳が続く)の方がピンと来ますが、顔見知りの組合員さんが以前、石綿による病気で亡くなっていますし、建設業のあらゆる職種で石綿特有の病気が見られることもあり、石綿の問題について関心をもってきました。
 7月25日に、港支部会館で、「私たちの健康とアスベスト問題」についての学習会を開きました。
 講師としてお招きした、呼吸器疾患の専門医であります藤井正實先生(芝病院)のお話は大変分かりやすく、そもそも石綿とは何か・日本での使用禁止規制が他の国にくらべてなぜ遅れたか・被害が建設業に集中していること・石綿を吸いこむことでどんな病気になるのか・専門病院にかかることの必要性などを学びました。
 石綿は「静かなる時限爆弾」と言われています。 
 石綿を原因とする「石綿肺」(石綿によるじん肺)・「肺がん」(石綿は発がん性がある)・「中皮腫」(胸部や腹部を包む膜の腫瘍)は、症状によって異なりますが、石綿を吸ってから大体10年から40年たってから発症するそうです。
 日本では、1975年から90年代にかけて石綿の使用量が増えたそうで、特にその時期に仕事をしていた人たちの今後の健康が気になります。
 藤井先生が言っておられましたが、「石綿肺」の場合、痰が出ますが、建設業の人たちは全般的に痰が出る人が多くて、周囲の人が痰を出しているので、自分の痰が気にならない。それで、病院に行くこともなく、初期段階での発見ができない面があるそうです。
 痰が出るようになった、息切れがするようになったら、ぜひ、病院で診てもらってください。肺の症状と職歴によって労災保険による補償を得られる場合があります。
 ただ、一般の病院では、職業歴を聞かれないこともあり、肺の病気をタバコのせいにされてしまう傾向があるそうですので、職業病の専門医のいる病院での受診や、組合の提携病院での定期健診をおすすめします。

シニア世代の親睦 箱根で楽しむ
 北川静夫【新橋分会長・畳】

 

今回旅行に参加したシニアの会の皆さん

今回旅行に参加したシニアの会の皆さん

組合員拡大運動や住宅デーなどの組合活動を支えてくれているシニア世代の方々、「おつかれさま」ということで、70歳以上の組合員に呼びかけ、「新橋分会・シニアの会」の親睦旅行に11人で行ってきました。
 7月2日(土)、新宿ロマンスカー改札口に朝9時に集合して、9時30分発箱根11号に乗車、箱根湯本までの85分、「『春の組合員拡大』月間」の反省や雑談をしているうちに、湯本に到着。  
 湯本から箱根登山鉄道に乗り換えましたが、あじさいの季節なのでホームは混雑。座席に座ることもできず、立ったまま車窓から満開のあじさいを見ながら、強羅に到着。
 昼食をとろうと、お店を探しましたが、どの店も満席で、しかたなくケーブルカーで早雲山に向かいましたが、そこもアメ。ここもあきらめ、ロープウェイで大涌谷に向かい、展望台レストランでやっと昼食にありつけました。
 食事後、噴火口まで行こうと思いましたが、皆さん高齢のため行くのをあきらめ、ロープウェイで芦ノ湖へ向かい、「海賊
船」に乗船し、芦ノ湖遊覧。風が涼しくて気持ちの良い船旅でした。
 関所跡の見学もしたかったのですが、時間の都合であきらめ、宿泊先のホテル「リゾーピア箱根」(シニアの会会長の平山さんが会員)へ行きました。
 平山会長さんの司会で宴会が始まり、食べ放題のズワイガニに舌づつみを打ち、カラオケで歌い、楽しい2時間を過ごしました。
 翌日は、10時30分ごろホテルを出発、箱根湯本へ向かいロマンスカーで帰路につきました。
 箱根には、電車を乗り継いで行くのも又楽しいものです。何事もなく帰宅でき楽しい2日間を過ごすことができました。

ランチの会で和気あいあい
 【芝分会主婦の会役員 岩藤久子・大塚泰子・川村茂子】

 

参加した芝分会主婦の会のみなさん

参加した芝分会主婦の会のみなさん

「芝分会主婦の会」は3回目の親睦会を7月9日(土)に、東京プリンスホテルのレストラン「ポルテ」で行いました。
 今年も新しい会員さんが参加し、楽しいひと時を持つことが出来ました。
 毎日、家族の食事におわれている主婦といたしましては、家庭から開放され、美味しいランチを和気あいあいと楽しみつつ、ファッションや美容そしてスイーツなどの会話に花が咲きました。
 その後、プリンスホテル・パークタワー33階のスカイラウンジにて、お洒落なティータイムを過ごしました。
 「主婦の会、分会、港支部の発展に協力を!」と、参加者一同、心を新たに致しました。
 来年度もランチの会を企画したいと思っています。
 そのときは、たくさんの方々のご参加をお待ちしております。