機関紙建設なんぶ

機関紙建設なんぶ2011年12月10日号

島しょの仲間の要求に応え
 作業者教育開催


丸のこ教育実技に取り組む受講者

丸のこ教育実技に取り組む受講者

東京土建港支部大島分会が、11月27日(日)に、伊豆大島・北ノ山公民館で、「石綿作業者特別教育の補講」(午前)と「丸のこ等取扱い作業従事者教育」(午後)を開催しました。
 講師は、東京土建技術研修センター(東京労働局登録講習機関)から派遣の老田靖雄さんと港支部の出井章史常任執行委員(丸のこ教育の実技)。
 石綿教育を7人、丸のこ教育を16人が受講し、みなさん真剣に取り組んでいただきました。
 使い勝手の良さも手伝い、建設業など様々の業種で使用される「携帯用丸のこ盤」ですが、丸のこによる事故は後を絶たず。死亡事故も発生しています。
 安全カバーを針金などで固定し、安全カバーの意味を失くしてしまうなどの誤った使い方や、あまりにも身近な道具であることから、その危険性を十分に認識していないことが主な原因と考えられています。
 厚生労働省も、「携帯用丸のこ盤」を使用する作業に従事する人に対する安全教育の推進をあらためて徹底するよう通達を出しているところです。
 今回、各種講習の受講機会が本土と比べ圧倒的に少ない島しょ部の仲間の要求に応えることができました。
【園部滋副執行委員長・技術対策委員長】

すべての働く者の要求実現を!
 2012港春闘共闘発足

 

12月6日(火)、東京土建みなと会館で、2012年春闘に向け「2012年国民春闘港共闘委員会」が発足し、闘う態勢を確立しました。発足総会では、2012年春闘方針を確認し、今後、「すべての労働者の賃上げ・雇用の確保、内需主導の景気回復の実現を!」求めていきます。
 また、総会では、今後の春闘方針にも影響を与えるTPP(環太平洋経済連携協定)問題について、宮崎礼二明海大学准教授の「TPP真のねらい」と題した講演を受けました。米国の狙いは、自国の輸出拡大のために、世界の貿易体制をアメリカ基準に合わせることにあると説明されました。
 今、農業への影響が大きく取り上げられていますが、スーパーの売り場を見れば一目瞭然、農産品は既に自由化されており、日本に参加を求める本当の標的は、公共事業・医療・金融(JAバンクや各種共済)などあらゆる分野。交渉が秘密主義で貫かれている為、中身は開けてみなければ分からない・・・。「国益」の「益」は誰にとってか、重大な選択を投げかけられ、TPP参加阻止への決意を強くさせる講演でした。
【2012年国民春闘港春闘共闘委員会事務局】