機関紙建設なんぶ

機関紙建設なんぶ2013年9月10日号

原水爆禁止世界大会に参加して【常任執行委員 戸田義生】

港代表団の仲間とともに(後列左端が戸田さん)

港代表団の仲間とともに(後列左端が戸田さん)

今回、支部の代表として、8月7日〜9日に長崎で開催された「原水爆禁止2013年世界大会‐長崎」に、原水爆禁止港区協議会・港代表団の仲間とともに参加しました。世界大会に送り出していただきまして、ありがとうございました。
 1日目の7日は、原爆資料館を見学しました。展示されているのは、原爆で破壊された町や人々の写真と、曲がりくねり溶けた鉄と建造物。どの展示物の前も人が集まり、熱心に見学していました。
 私は、一枚の写真に目が留まりました。原爆で死んだ弟を背負ったまま唇をかみながら直立不動で立ち、火葬の順番を待っている少年の写真(「焼き場に立つ少年」と題された写真)でした。原爆で焼けて亡くなった人の写真も多くありましたが、この写真に、戦争への憤(いきどお)りを強く感じさせられました。
 2日目の8日は、佐世保基地を巡る「動く分科会」に参加しました。佐世保は、米軍基地と一般住宅が混在していて、要所に基地関連の施設がある町でした。
 最後日の9日は、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参加した後、閉会総会に出席しました。各国からの代表が平和への思いを訴える中、「原爆投下は日本との戦争を終わらせることが目的ではなく、ソ連へのけん制や実験の意味があった。日本人はアメリカに抗議すべきだ」などの発言を行ったオリバー・ストーン氏(映画監督)の講演が満場の注目を浴びていました。
 ずい分と多くの若者たちが参加していたことが印象的でした。実際に、大会参加者(7,000人)の6割が若者たちだったそうです。 
 今の若者も戦争・核問題・平和に対して真剣に考えてくれています。ぜひ若い人たちには、平和に対して積極的に発言していってもらいたいと思います。