機関紙建設なんぶ

機関紙建設なんぶ
2019年6月10日号

春の拡大月間は

春の拡大月間は、個人で建築設計事務所を営んでいる都心三区と島しょの組合未加入者約250者を対象に、土建国保と建築士賠償保険、建築士講習を周知するジャンボハガキを送付し、5月12日の日曜行動で電話アポ作戦を実施し、対象者を新たに掘り起こすことができました。そして、設計士の役員が昼間の設計事務所訪問に参加し、新たに設計士の仲間を組合に迎えるという、画期的な月間になりました。
 みなと分会では、月間前半の停滞の克服をめざし、現役世代組合員への第42回住宅デーへの参加呼びかけの訪問行動をすすめ、電話アポ作戦と対象者訪問をすすめました。住宅デーは多くの組合員と家族の参加で成功させるとともに、一人親方労災への加入で若い電工の仲間、作業主任者講習受講で防水工、資料請求の内装工が一人親方労災加入で即日加入するなど、月間前半の遅れを取り戻す拡大運動が月間終盤に一気にすすみ9人の新加入となりました。
 事業所分会では、22の既加入事業社の新規雇用に伴う従業員34人が新加入しました。また、法人事業所の起業に伴う労災補償完備などで2人が新加入し、一人親方労災特別加入制度への加入もすすみ38人が新しく組合に加入しました。
 大島分会は、分会役員の奮闘で目標を追求、3人を拡大しました。
 春の組合員拡大月間では、 支部目標49人を超過する50人の新しい仲間を迎え、17年連続となる春の拡大月間目標を達成するとともに、今年の1月現勢を回復し、増勢で6月を迎えることができました。春の拡大月間を、組合員拡大と組織強化に奮闘いただいた仲間の皆さんに敬意を表します。大変お疲れ様でした。

参院選に向けた私たちの要求

今年は「10%への消費税増税」と「平和と憲法、民主主義」が大きく問われ、日本と国民生活の将来に重要かつ歴史的な意味を持つ参議院議員選挙が、7月4日公示、7月21日投開票で予定されています。
 建設産業に従事する現場施工事業者(社)と労働者・職人の賃金や労働条件、仕事確保などの適正な労働環境と適切な労使関係の構築をめざし、建設産業の民主化を推し進めていくこと、GDPの約60%を占める個人消費を冷え込ませ、低所得者負担増と中小零細事業者の経営を破壊する消費税増税の阻止、「平和でなければ建設業は成り立たない」「建設労働者は二度と戦争のための工事はしない」立場で奮闘することになります。来るべき7月に予定されている参議院議員選挙では、憲法改悪を阻止する立場で、次の要求の実現を掲げ、組合員の「政党支持の自由」と「選挙活動の自由」を保証し、それぞれの候補者や政党がどのような主張や公約をかかげているかを語り合い、棄権の無い投票行動を促していくことにします。
○ 建設従事者の権利確立と処遇改善、人が育ち魅力ある建設産業への民主的な転換を図ること。現場の安全確保を徹底し、労働法制を改悪せず、長時間労働をなくし、労働者の権利を守ること。建設技能者の大量育成に力を注ぐこと。アスベスト被害の根絶に向けて政治的な主導性を発揮し、「補償基金」を創設すること。
○ 大幅賃上げの実現、法定福利費と諸経費が充分に確保できるよう行政指導を徹底すること。生活ができる最賃の引き上げとともに、公契約法制定・公契約条例の普及促進を主導すること。
○ 地域中小建設業者により一層官公需が回る仕組みづくりを強め、住宅改善への助成事業を普及すること。自然災害対応を早急に強め、減災防災のまちづくり・住まいづくりを促進すること。
○ 医療、介護、年金、保育、教育に関する費用の国民負担を大幅に軽減すること。建設国保の育成強化をはかること。雇用対策と職業訓練に手厚い支援をすること。
○ 軍備増強の予算編成から社会保障制度の拡充に転換し、消費税増税とインボイス導入を撤回すること。
○ 安保法制の廃止と、憲法9条に自衛隊を明文化する改憲を阻止すること。
○ 自由と民主主義を奪う強権的な政治を排し、憲法の持つ国際的にも先進的で優れた権利条項を活かし、立憲主義の回復と国民本位の政治に改めること。
○ 原発再稼働は取りやめ、沖縄に基地はいらないという民意に連帯し、横田基地、麻布米軍ヘリ基地の撤去、オスプレイの配備を中止すること。

厚労省予算要求ハガキ行動にご協力ください

建設国保育成・強化の運動として、国保組合補助現行水準確保の取り組みをすすめます。6月からは厚生労働省へのハガキ要請の運動に取り組みます。
 土建国保は国と東京都から補助金を運動で勝ち取ることで保険料を抑えてきました。
 私たちが書いたハガキは請願書として扱われ、都や厚労省は請願権(憲法16条)に基づきすべてのハガキに目を通します。私たちの訴えを国と都に届け、この力で予算要求をしています。
 要請ハガキ用紙は組合員宅や事業所別に送付しますので、要請文例を参照して記入し、支部事務所へご返送ください。
 6月〜7月に厚労省へ向けたハガキ(1人が1シート4枚記入)をシート枚数で100%、ハガキ枚数で400%やり切ります。「組織拡大をすすめるうえでの国保業務拡充」「社会保障制度拡充」の視点から土建国保に加入していない仲間にもご協力をお願いします。

ふれ愛祭り

港区芝地区総合支所の地域ふれ愛事業として「第14回ふれ愛まつりだ、芝地区!」が6月8日(土)午前10時から区立芝公園で開催されました。当日は、お祭り定番の飲食の露店やゲームコーナーといった「地域ふれ愛マーケット」やスタンプを集めて抽選会に参加すると芝地区のかわいらしいキャラクター「芝次郎」グッズがもらえる「ふれ愛ハートスタンプラリー」、その他、ダンスや演奏、歌などが披露される「地域ふれあいコンサート」など、見て食べて体験して楽しめるお祭りになっています。
 港支部では、入口付近にブースを構え、子ども工作教室「モザイクタイル」の指導と援助に委員長をはじめ12人が参加し(初参加1人)お祭りを盛り上げました。
 天気予報では雨が予想されましたが、午前中は薄曇りの中、ぽつりぽつりと子どもたちがブースに顔を見せ始めました。自分の好きなタイルを手に取ると「んー!」と普段使いなれないペンチを使ってタイルを割っていきます。そして、子どもたちそれぞれの思いを木枠に込めてモザイクタイルの制作に励みました。「親子で夢中になってつくった作品を思い出として毎年コレクションしているんです。」と嬉しそうに話してくれる家族もあって嬉しかったですね。港支部ではふれ愛祭りが始まって以来14年間連続でこの「モザイクタイル」を続けています。これからも地域ふれ愛の一環として続けていきたいですね。
 午後になると、天気も一転、晴天となり、ブースを囲む子どもたちも超満員。港区長の武井雅昭さんも訪問して思わずにっこり、港区のイベントには東京土建さんはかかせないと印象づけられたのではないでしょうか。
 今回の子ども工作教室「モザイクタイル」では100人を超える子どもたちが制作に励みました。「ふれ愛まつり」を通して区民の皆さまへ、東京土建港支部を知るきっかけづくりが出来たのではないでしょうか。区に対しては東京土建港支部のアピールが出来たのではと思います。休日、準備から携わり協力していただいた組合員の仲間の皆さんに感謝申しあげます。来年も予定しますので、ぜひ組合員さんの中で一緒に参加していただける方がいらっしゃいましたら宜しくお願いいたします。