機関紙建設なんぶ

機関紙建設なんぶ
2021年10月10日号

NYでジャムセッション

世田谷で設計事務所を営んでいる山田と申します。趣味の音楽に関連する事を少し。

1995年の春先の事。ちょうど30歳になる頃、転職することになり1か月ほど空白期間が出来ました。いい機会なのでニューヨークに住む友人を頼って1週間ほど遊びに行きました。

当時のNY はジュリアーニ市長の善政で急速に治安が良くなっていった頃で悪名高き地下鉄の落書きが一掃された時期です。

仕事柄、建築や美術館を主に見に行きました。また学生時代、Jazz研でベースを弾いていたこともあり、夜は本場のLiveを楽しむという夢のような時を過ごしました。

そんな中、特に面白かったのはホイットニー美術館に行った時のことです。ここは現代アート系の美術館でその時は企画展のような催しをやっていました。1階エントランスで受付後、順路によりエレベータで最上階階にまず行かされました。エレベーターの扉が開くとそこは大きな真っ暗な部屋で、正面にあるスクリーンにガチャガチャした映像が流れ、ガチャガチャした音が鳴っていました。

スクリーンの裏にバンドのセット一式が置いてあり、訪問客が面白がって楽器で遊んで発するライブの音をコンピューターを介して映像に置き換える試みをプログラムアートとして展示していました。今となっては大したことないことですが、当時としては新しい試みだった思います。

スクリーンの裏を見るとエレキベースが空いていたので、早速弾くことにしました。するとすでにギターを弾いてるヤツは「心得あり」といった感じで、何となく二人でセッションっぽくなってきました。するといつの間にかドラムも何人か変わるうちに「心得あり」に変わり、キーボード、パーカッションもそうなっていき、息の合ったバンドになっていきました。

仲間に寄り添う想い、伝わる

電話かけ行動 多くの仲間で成功させる

 9月9日の夜、みなと分会では総勢20人の仲間が集まり、徹底した感染対策のもと、役員と組合員とでチームを組んで、国の支援制度である月次支援金制度など、コロナ禍で苦しむ仲間の支援制度の周知を広げる電話かけ行動を実施。労働組合の本来の姿となる、仲間の助け合いを象徴する取り組みとなりました。この取り組みの大きな特徴は、役員だけでなく組合活動に参加したことがなかった多くの仲間に協力を呼び掛け、成功させたことにあります。

 

電話かけ行動のための電話かけ行動

 みなと分会では、昨年のコロナ以降、「誰一人取り残さない」を合言葉に、役員を中心に組合の仲間に窮状をききとり、国の支援金制度や国保の減免制度などを知らせる電話かけ行動に取り組んできました。
しかし、有志で集まれる役員の人数は数人程度で、多くの港支部の仲間に声を広げられないという課題を残していました。
 「昨年の電話かけをきっかけに解決の糸口を見つけた組合員の仲間に、ストレートな想いをのせて電話で協力を仰いでみよう」より多くの仲間に行動参加を訴えるため、分会書記長で支部組織部長でもあるの中村鎮雄さんが考えたアイデアから、「電話かけ行動のための電話かけ行動」を実践することになりました。電話をかける前は、きっと忙しいと断られるに違いないと、不安を抱えていましたが、いざ電話かけが始まると、「私でお力になれるのであれば、ぜひ参加させてください」「良いよ!俺も色々と話をきいてもらえて助かったし、その日は夜なら大丈夫」「良い取り組みじゃない、声をかけてもらえるだけでも安心する人はきっといるわよ」と、次々と嬉しい返事が返ってきたのです。役員の想いが伝わった瞬間でした。

 

電話かけ行動を終えて一言
新しい仲間と声かけ続ける

 電話をしていて“あんまり関わらないでくれ”そんな心の声が聴こえる瞬間も正直なところあるのかなと思います。それでも声をかけてそれで助かったという人が一人でも出てくるのであれば、声をかけ続けて、その声をかけられた人が、今回の取り組みのように手助けしてくれることで、組織はこれまで以上に大きくなっていくと思っています。(みなと分会長・林靖久さん)

 

電話かけ行動は活動のモデルケース

 今回の電話かけ行動は、本当にびっくりしましたね。予想以上に参加してくれる人数が多くてとても嬉しかったです。
 自分も電話かけしていて思ったのですが、同じ組合員というだけで皆さん快く受け入れていただいて、コロナ禍で訪問行動が制限されていますが、今は、電話かけ行動で十分に仲間に寄り添っていけるのではないかと思えるようになりました。
この電話かけ行動が港支部の一つのモデルケースになるのではと思っています。(みなと副分会長・今井裕介さん)

 

支部全体の取り組みとして 大島の仲間にも広げよう

 今回の取り組みで、実際に支部の方に足を運んでいただける組合員の皆さんが増えたことは、非常に心強いものがあり、良い繋がりができたのではないかと思っています。今後、分会の取り組みから支部全体の取り組みへと広げて取り組んでいきたいと思っています。次回は大島分会の組合員の皆さまに向けて電話かけ行動を実践していきます。ぜひ、一人でも多くの組合員の皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。一緒に電話かけしましょう。(みなと分会書記長・中村鎮雄さん)

 

組合のお手伝いができた

 初めてこの会に参加させていただきました。丁寧に電話かけの手ほどきをしていただいたので初めてでも安心して電話かけをすることができました。「いつも気にかけてもらって感謝しています」という労いをいただくこともできました。
 私自身も普段から相談にのってもらっていて組合には感謝しているところが多いので、こういったかたちでお手伝いができて本当に良かったと思います。(組合活動初参加の吉森里香さん)