機関紙建設なんぶ

機関紙建設なんぶ
2023年01月10日号

初春を迎え皆様にはご健勝の事とお慶び申し上げます。

 

執行委員長 出井 章史

 昨年は猛威をふるったコロナ禍が一旦落ち着き、港区においても各種イベント行事が再開されました。中でも10月8日・9日の「港区民まつり」11月6日の「ふれ愛まつりだ 芝地区!」は、秋の晴天に恵まれ大変な賑わいとなりました。コロナ禍以前より日頃の区長・行政とのつきあいから、私たち東京土建港支部へもイベント参加要請があり、恒例のモザイク工作を出展。大いに盛り上がりました。残念な事は外国人の子供たちの姿が少なくなりました。国際情勢ゆえの事とはいえ「子供達に罪は無い」と思うばかりです。
 澄み切った青空を見上げれば天下の東京タワーを追い抜く高層ビルが数多く建設され、かつての風景の記憶は薄れるばかです。元来、この周辺は江戸城に近く全国諸藩の大名屋敷や寺社仏閣が立ち並ぶ華やかで荘厳な、木造建築の集合体でした。それらを造営・修繕する先達の職人達がその周りに居住し、職住一体とした職人の町でもありました。円安になり製造業が国内回帰をしているとの話も聞きます。お屠蘇気分でタイムマシーンの窓から覗いてみれば道具木箱を背負って藍色の印半纏を羽織ったいなせな職人達が増上寺の前を小走りで行き交じっている。そんな姿を想像しながら、私たちもこの港区で建設職人としての伝統を引き継いでいきます。
 卯の年が皆様にとって良い年になります様ご祈念を申し上げ、本年もよろしくお願い申し上げます。