機関紙建設なんぶ

機関紙建設なんぶ
2025年01月10日号

昭和100年にあたり
気持ち新たに門出の年として参ります。

執行委員長 出井 章史

 初春を迎え皆様には益々のご健勝の事とお慶び申し上げます。
 昨年後半よりNHKの再放送で「坂の上の雲」が日曜日夜半に放映されていました。原作者である司馬遼太郎のいわゆる「司馬史観」については様々な議論がされるところではありますが、ドラマでは江戸末期から明治新時代へと早足で駆け抜けた人々を描いたその姿に単純に感動を覚えます。現代では何事にも勝った、負けたがすぐに問われる余裕の無い時代です。近い将来、私達の今の時代を終えた時、果たして「混迷の時代」だったのか「太平の世」だったのか未来に電話、いやLINEして聞いてみたいものです。
 若い世代は「無関心」と言われますが視点を変えれば黙って見ている、今やその彼等がSNSを使って政治・経済・人権などの流れを作って操作できてしまう事に気付いてしまった時代に変わりつつあります。いや既に変わってしまっています。若年世代が遊ぶ(今や大人もですが…)ゲーム機のコントローラーは上下左右でなく真ん中の位置で安定しています。
「上手くいかなかったらゲームオーバーにしてしまえ」なんて事がゲーム上ではなく世の中の常にならぬよう、未来の世代の為にもどちらにも大きく振れず、我々大人が自覚を持ってAIや風評などに操作されない世の中に導いていく事が肝要と存じます。
 お膝元の港区行政では新区長が選任され、安定運営されていたとも思える港区にあっても幾つかの他区のように変革が求められていた、という結果です。区内では大型ビル建設やインフラ整備が引き続き旺盛にされています。いざ大災害の時にはこれらを手当する人手でも建設機械もノウハウもありません。ひとつのビルが倒壊するだけでも災害指定道路はその機能を失います。区とは引き続き防災の観点からも議論を重ねていきます。
 巳の年も世界中の子供達が笑顔でいる事を祈念して…。本年もよろしくお願いします。